夏の伊豆半島めぐり ~ 天城越えチャレンジ
話のネタが思いつかなかったので、今年の夏のお話。
お盆の時期に実家の静岡に帰ることになったのですが、地元ではほとんどロードで
走ったことがなかったので、良い機会だと思い自転車を持って帰ることにしました。
道中、お盆で渋滞しまくってる深夜の東名を抜けて静岡の清水に帰ってきました。
清水からはフェリーが出ており、清水港と西伊豆の土肥港を1時間で
移動することができます。もちろん、自転車も載せることができます。
これを利用し、伊豆半島一周・天城越えツーリングをやってきました、
というのが今年8月のお話。
清水港発の始発便(8:00)に乗り、9:00に土肥港に到着。
今回は土肥港発の最終便(17:20)までに伊豆半島を一周できないと
路頭に迷ってしまうので、制限時間ありのタイムトライアルみたいな感じです。
下船し、アクションカム(SONY HDR-AS30V)を取り付けて出発…と思ったら
アクションカムの電源が入らない…。
完全にバッテリー切れです、本当にありがとうございました。
「なぜだ…、なぜだ…!!」とこのときは悲しみに溢れていたのですが、
後に原因がわかり、どうやらWifiの設定をオンのままにしておくとものすごく
バッテリーを食うみたいです。(Wifiを使うと、スマホと連動してアクションカムの
画面をスマホ画面で確認することができます。再生・停止もできます。)
HDR-AS30Vを使うときは、Wifiは使わないほうが保険のためにも良いですね。
さて、今回のツーリングの目玉は天城山を超えることですが、個人的に
最も辛かったのが出発して早々の登坂、いわゆる西伊豆バイパスの土肥峠でした。
天城山の傾斜は平均して4~5%といったところですが、ここは平均7~8%で
時折10%を超えます。まだ心拍の上がりきっていない序盤にこの坂は堪えました。
(腹の中の朝食が返ってきそうでした…。)
↑土肥峠を登り、船原トンネルを抜けた所
約8kmの西伊豆バイパス登坂を登ると、天城山の麓まで10kmを一気に
下ります。天城山の麓は観光地ということもあり、車もぼちぼち多いため
走るのにはちょっと気を使います。
↑道を確かめ中。温泉たくさんあります。
天城山を登る道は路肩こそ広くはないものの、よく舗装されています。
季節と曜日をうまくチョイスすれば、もっと快適に走れそうです。
↑時速60kmですれ違って行く対向車線の美人たち
山の中腹に、道の駅があったので立ち寄ってみました。その名も「天城越え」。
ライフワークのピンバッジを買っていきます。
↑わさびが育てる伊豆の清水でドリンク補給。
買い物とドリンク補給を済ませ、また坂を登ります。
道の駅から山頂まではまだ5kmほどありますが、平均勾配5%ほどの傾斜で
瞬間的に斜度が変わることもないので余裕を持って走れます。
今回の目的地の天城トンネルまであと少しです。
↑この標識が見えたら天城トンネルまですぐそこ…?
天城大橋まで来るとひとまずの登坂は終わりです。
そのまま真っすぐ行くとただ単に山を下るだけですが、写真左手の旧道へ
進むと天城トンネルへ行くことができます。
↑目的地は、森の中
が、この旧道自転車にとってはどんでもない道です。
アスファルトが剥がされ砂利道となっているため、ロードの細いタイヤでは
満足に走ることができません。かといってビンディングシューズで押して
歩くのもなかなかに大変です。こういうときにシクロクロスやMTBが
羨ましく思います。
2kmほど頑張って砂利道を進むと、天城トンネルが姿を表します。
国の重要文化財にもなっている石造りのトンネルで、現在も一般車や歩行者が
通ることができます。
せっかくなので徒歩で200mのトンネルを楽しみました。
中は真っ暗ですがひんやりと涼しくちょっとした癒しになります。
↑一眼レフで取りたかった…
トンネルの出口が素晴らしい撮影スポットであることに気が付きました。
うまく自転車を立たせることができれば、下のような写真を撮ることができます。
シルエットの撮影も面白いですね。自転車趣味はカメラ趣味も捗ってしまいます。
↑今度はディープリムを履かせて来たい…が砂利道がなぁ
旧天城トンネルを抜け、また1kmほど砂利道を進むと、これまで走ってきた
国道414号に再び合流します。
ここからは山を一気に下り、海までのダウンヒルを満喫します。
途中、かの有名なループ橋があります。
さながら加速器のごとく、ぐるぐる回ってバシュっと発射。
↑反対にこれを登るのは危なそうです…
河津川に沿って南下すると、伊豆半島南東の海が視界に広がります。
海と山の距離が近く、景色の移り変わりを楽しみながら走れるのが
↑ちょっと曇っていますが、奥に利島と思しき島が見えます
↑振り返ればさっきまで登ってきた山々が
さて、河津町でドリンクを補給し小休憩をとったら、
道路は国道414号と県道15号です。
河津町を出発するとすぐに傾斜10%付近の登坂が始まり、
小さな山を越えます。少しずつ疲労がたまってきて辛くなってきますが、
なんとか我慢して登り切ります。
県道414号には入ると、傾斜1%程度のほぼ平坦が15〜20km続きます。
↑山あいを抜ける平坦をエアロフォームで抜けていきます。
この平坦の後にまた登坂が始まりますが、これを抜けるといよいよ
↑トンネルを抜けるとそこは松崎町
距離は残り30kmといったところです。が、この西伊豆が今回のツーリングの
最難関だったりします。
というのも西伊豆はトンネルが非常に多く、松崎町から土肥港の30kmの中に
16箇所も存在します。トンネルは自転車の走行可能スペースが非常に狭く、
そのため自転車にとってはかなり走りづらい道路となっています。
安全のため、十分に空間がとられて入るトンネル以外は押して歩いたため、
あったの30kmにかなりの時間を取られました…。
それでも何気に今回のツーリング唯一の海沿いコースなので、
じっくり景色を見ながら走ります。
↑堂ヶ島の海は実に不思議な地形をしていますね
幾多のトンネルを越えて、堂ヶ島、黄金崎と抜けていくと、
終点であり出発点、土肥港に着きます。
時間は17:00。フェリーにはなんとか間に合いました。
チケットを買って、あとはフェリーが来るのを待つだけです。
時間があったので、道の駅天城越えで買ったピンバッジを
サドルバッグにくっつけます。
↑今年1年でだいぶ数が増えました
↑これを逃したら清水まで自走になってしまいます…。
フェリーに自転車を積み込み、帰りのフェリーでたこ焼きを食べつつ、1時間の海の旅。
今日のツーリングを振り返りながら写真を見返していました。
今度は別の季節に、トンネル対策をして、ディープリムで走りたいなぁと思った
伊豆半島ツーリングでした。