春のロングライド、日光いろは坂を目指す Part.1
地獄の年度末を乗り越え、すっかり春になりました。
冬の間満足に自転車に乗れなかった欲望を満たすべくツーリングを企てることに。
今回は色々と新装備にも挑戦しています。
というわけでまずは1日目のコース。日立から日光駅まで行きます。
割りと平坦…と思いきや後半は平坦が全くないコースプロフィール(サガン向き)。
荷物の重量が後半に響いてきそうですね。
朝4:30起床。
シャワーを浴びて着替えて飯を食って6:00出発。
今回はザックを新調しています。
ノースフェイスのテルスフォト40。
一眼レフを持って1泊程度のツーリングするために買ってみました。
バッグ本体で約2kg。カメラや着替えその他含めて総重量は6.2kg。
手で持つと結構な重さです。
が、腰のホールドがガッチリしているので背負っている時は肩に重さは感じません。
自転車に乗ってる時も腰のホールドは邪魔にならないので肩が痛くなりにくいです。
気になる点としては、肩のストラップを目一杯引っ張っても、バッグとヘルメットが
干渉することでしょうか。
首が回らないってことはありませんが、後方確認のときにちょっとヘルメットが当たります。
まずは国道6号を南下、石名坂を下り国道293号に入ります。
よくある田舎道。ところどころ路肩が狭いです。
が、田舎だけあって朝6時台はガラガラです。むしろ気をつけるべきは
アスファルトのうねりなど路面の粗さ。
荷物が重いので、ふらつかないよう荷重が車体と一直線になるよう注意します。
しかし気になるのはチェーンの異常。
一定の周期でカチッと音がし、トルクが掛かると勝手に変速が起こって
しまいます。しかしこんな時間に自転車屋が開いているわけもなく、
だましだまし走ります。
あぁ、ストレスが貯まる・・・。
途中県道61号へ逸れたりしつつ・・・。
国道118号との交差点を抜け・・・。
国道293号から県道12号へ入ります。
この辺から登りが多くなってくるとともに、トルクが掛かるので
チェーンの勝手な変速も多くなってきます。
あまりに気になったので一度止まってチェーンを確認してみた所、
チェーンの節の一箇所が固まってしまっており柔軟性が失われてました。
その為、プーリーを通り抜けるときにチェーンが正しく曲がらず
異音と変速が起きていました。
原因がわかったので、ローギアでケイデンス重視で走ります。
異音はしますが勝手な変速が起きない分まだマシです。
ただし速度は落ちるのでそれはそれで不満が。
さて県道12号ですが、なんにもないただの県道かと思ったら
色々と面白い風景が。
道沿いの農家さんたちが畑にシバザクラを育てていました。
シバザクラ農家さんの反対側は菜の花畑が。
シバザクラと合わせて春らしい眺めです。
この写真、自転車がなんの支えもなく自立しているように見えますが、
実際にはアクリル棒をクランクに挿して支えています。拡大してよーく
見てみると薄っすらと見えると思います。
菜の花の写真を撮り終えたら再出発。
次第に茨城と栃木の県境へ近づき、登坂の傾斜がキツクなってきます。
平均傾斜は5〜7%、時折10%を超えます。荷物の関係でダンシングがしにくいことと
チェーンのトラブルでインナーローまで目一杯使って登ります。
今回のツーリング新アイテム2つ目として、スプロケットを交換しています。
11-28tから12-25tに変更しました。
「登坂メインなのにインナー小さくなってんじゃん!」と思うかもしれませんが、
最近走っていて「11t滅多につかわねぇ」ってのと「ミドル〜ローギアの間が
離れていてちょうどいいギアがない」って思っていたのでクロスレシオ化を
図ってみました。
正直なところ、ローギアが25tであってもその辺の登坂だったらいい意味で
そう変わりはありません。
多少きつかったらダンシングでカバーできちゃいます。
むしろ中間のギアのつながりが良くなったメリットの方が大きいですね。
15%を超えるようになってきたら28tがあるといいかな〜と言った感じです。
ちなみに今回のチェーン不調の原因が、スプロケット交換時のチェーンの
接続にあるんじゃないかと思ってました。(ました。)
そんなこんなで栃木県の那須烏山市に突入。ちょうど坂の頂上です。
ここからは那須烏山市街まで下り基調です。10%近い下りを攻めていきます。
コーナー前はきっちりブレーキ。車体を倒しすぎないよう気をつけます。
山間部を抜け次第に視界がひらけてくると、那珂川にかかる烏山大橋が
見えてきます。
ようやく市街地に入りました。急いで自転車修理ができる店を探します。
まずすぐに見つかったのがホームセンターのカンセキ烏山店さん。
ちょうど店頭で自転車修理をしていたので、チェーンの不調を相談してみることに。
が、どうやらこの店舗ではロードバイクの修理はできないとのことで、
宇都宮にあるショップを案内してもらえました。
合わせてチェーンの柔軟性がなくなってしまった箇所に潤滑剤を吹いて
貰いました。コレでだいぶ良くなりましたが、まだ若干違和感があります。
本来のルートより遠回りですが、いろは坂で何かあっては困るので
宇都宮を経由することになりました。
トンネルはシャッタースピードをうまく調整すれば面白い写真になりそう。
↑途中のコンビニでピナレロ乗りのおじさんと世間話
那須烏山から宇都宮まで約27km。途中休憩をしつつ2時間くらいで
宇都宮に到着。カンセキ那須烏山店さんで案内された自転車ショップ、
「じてんしゃの杜」さんに向かいます。
チェーンの調子を確認してもらった所、どうやらスプロケット交換のときに
チェーンを繋いだところとは違う箇所が原因だったとのこと。
とりあえずこじって直すだけでなんとかなりました。
その他ヘッド周りやフロントディレーラー周りなども点検してもらいました。
点検が終わり、残り36kmの道のり。
の前に腹ごしらえ。せっかく宇都宮まで来たので餃子屋に行きます。
今回入ったのは「龍門」さん。餃子セットのご飯大盛りを注文。
大盛りご飯とパリパリ餃子、ガッツリ食ってエネルギーを補給します。
荷物がでっかいんで、店に入るのも一苦労です。
補給のあとはいよいよ出発。ルートは宇都宮から国道119号に入り、
日光街道を進みます。しかし何やら雲行きが怪しい。
天気予報は晴れの予定だったのに…。
そして案の定、国道119号の途中で土砂降りに。歩道橋の下でしばしの
雨宿りです。
30分ほどの足止めを喰らいましたが、なんとか雨が弱くなったので出発です。
が、路面が濡れているせいでスピードが全然出せません。
車道を走っていると跳ねた水がモロにかかります。ところどころ歩道に入って
やり過ごしながらの走行です。
余談ですが、ロードバイクだって歩道に入っても全然問題ないと思います。
歩道で飛ばすのは言語道断ですが、交通量の多い通りだったり極端に路肩が
狭い場所なんかは徐行したり押して歩いたりして有効に歩道を使うべきじゃ
ないかな~と思います。車からしても自転車を跳ねて死なれるのが一番迷惑
ですからね。
そんなこんなでちまちま歩道に入ったり調子のいいところは車道に
出たりして進みながら、日光街道に入ります。
日光街道はひたすらゆるい坂が続き、杉並木から落ちた枝が散乱しているのが
特徴です。6kgの荷物を背負って100km走ってきたあとに坂を登り続けるのは
なかなか脚に堪えます。
さらに日光街道中盤でまた雨足が強くなり、コンビニで雨宿り。
ほうじ茶を飲んで体をあっためます。
そんなこんなで日光街道の杉並木を登りきり、宿のある日光駅に到着。
薄いピンク色とモダンな造り、風情があります。
今回泊まるのは「日光ステーションホテルクラシック」さん。
雨で濡れた車体を拭き、輪行バッグでパッキングして宿にチェックイン。
事前に自転車を持ち込みたいと連絡しておいたこともあってか、ツインの部屋に
通してくれました。
とりあえず濡れた体を温めるために温泉へ。
人も少なく露天風呂を独り占め。1時間くらい風呂に入っていました。
部屋に戻ってブラタモリを見つつ夕飯探し。
が、日光はほとんどの店が20:00くらいで閉まってしまい、全然見つかりません。
そんななか見つけたのが、「レストランまこ」さん。
シチュー押してます。
シチュー頼みました。
とろけるような牛タンがご飯を加速させます。お酒の一杯も飲みたい
ところでしたが、明日も走るのでがまんがまん。
空腹を満たし、夜の日光をぶらつきつつ宿に帰還。
雨もすっかり上がり、翌日は晴れの予報。
Part.2へ続こう。