群馬県渋峠ヒルクライム ~ 自転車乗りと煙は高いところに登る
寿司もブログもネタは新鮮が命(実践できていない)。
来たる6/10(土)。
梅雨が本格化する前に何処かへ出かけないと、と思いたち、
「ヒルクライムリスト」さんでちょうど良さそうな山を探すことに。
「雨降ってもいやだし、今回は3連休作れなかったし、近場がいいな~」
なんて思いながらサイトを巡っていると、群馬県白根山渋峠を発見。
ろんぐらいだぁすでも登場した、例の国道最高地点。
関東圏内・景色良し・温泉ありと実にぴったりな条件です。
早速宿を取り、土曜日の深夜1:00に家を出発。
途中ナビで案内された道がクネクネの峠道で自慢のWRXが唸ります。
今回の宿は「HANAYADO BAELZ」さん。
西洋風の小洒落た建物が実に草津に馴染んでいます。
おかみさんに「早いですね」と言われつつ駐車場に車を置かせてもらい、
序盤はダケカンバの林の中を登っていくコース。
傾斜は5~6%ほどでコーナー内側で10%近くなったり。
森林浴がてらアップのつもりでテンポよく登っていきます。
ロープウェイに近づくにつれ、木々が減ってきます。
(あっ、左ふくらはぎピクッってした…。)
森林地帯を抜け、視界がひらけるとロープウェイ乗り場。
ここからは火山エリアに突入。硫化水素は肺いっぱいに吸い込みつつ
登坂をこなしていきます。(死にたくねぇ!)
傾斜は変わりませんが、風景が変わったおかげで足取りは軽いです。
途中、Panasonicの電動を駆るおじさんに抜かれました。
きっとおじさんのメットに着いていたGoProに俺の必死なペダリングが
写っていることでしょう( ◠‿◠ )
展望台があったのでちょっと立ち寄り。
偏光レンズを調整して、今登ってきた道をパチリ。
「坂バカですか?」と背中から声が。
バイクで上がってきたご夫婦に声をかけられました。旦那さん曰く、
チャリダーを見ていたり、昔は散々カメラに金を使ったなど、
なんとも自分の趣味とかぶるところが。
今は最終的にコンデジに落ち着いたとのこと。俺もいずれその域に達するかな?
「記念に一緒に撮らせて!」とのことで、ご夫婦と自分の3人で記念撮影。
旅路のお二人の思い出にお邪魔しました。
カメラをしまって登坂の続きを開始。
なのですが、どうやら火山活動の影響で今は営業していない模様。
仕方がないのでそのまま通過。
国道最高地点まではあと6km。
レストハウスのあとはすこし下ってからまた登り。
道中の展望台は相変わらずよい景色。平地だけじゃ絶対に味わえない気分です。
地元のチームの人っぽい。同じジャージの人に抜かれました。
がんばれ♡がんばれ♡
最高地点まではもう1km無いところでした。
ラストスパートをぐぐぐっとかけて目的地に到着!!
いやー気持ちよかった!!この達成感がくせになります!
しかしさすがは国道最高地点。
天気がいいこともあってか、バイク乗りや観光客がいっぱいです。
もちろん自転車乗りも。先程の写真の方もいました。
のんびり風景を眺めていると、またひとり自転車乗りが。
BASSOのVIPERに乗る方が到着。石碑の写真撮ってますね~。
「よかったらお撮りしましょうか?」なんて会話から始まり、
つい長々と自転車談義・車談義をしてしまいました。(寒い中すいません!)
ここであったのも何かの縁、ということで、この先の渋峠ホテルまで
ご一緒させていただきました。Twitterのアカウントも交換。
お名前はあずらえるさん(@_Azrael__P_F_C_)。
なんと栃木県小山から自走できたとのこと。しかもこのあとは
キャノンボールもやるとのことで、剛脚勢おそろしい・・・!。
忘れずに最高地点到達証明書も購入!100円なので2枚買っちゃいました。
(ちなみにトラベラーズノートもはじめました。自転車旅行で
アナログでしか残せないものを記録していきたいですね。)
さて、しばらくのんびりしていると急に雲がわいてきました。
山の天気は変わりやすいとはまさしく。外に出てみると急激に気温も下がって
いました。あずらえるさんは結構着込んでいましたが、自分は軍手しか
防寒アイテムがない…。ウィンドブレイカー忘れたのが辛いです。
脚がこわばらないよう、軽く回しながらダウンヒル。
途中の尾根の横風がめちゃくちゃ怖かったです。ディープリム履いていたら
コケたんじゃないかと。
道中、万座温泉との分かれ道であずらえるさんとはお別れ。
挨拶と握手をして互いの旅路を再開しました。
彼は高崎まで、自分は毛無峠まで。無事にたどり着いてください!
(後に完走報告頂きました。)
また一緒に走りに行きたいですねぇ!
さて、毛無峠ですが、一時期話題になった秘境群馬のネタ画像にもある
県境画像を取りに行くのが目的です。
なのですが、雨もぽつぽつ来ていてどうにもこの先の天気が怪しい。
しかもこの道、往路の斜度が10%続きですよ…:(;゙゚'ω゚'):
さらにアクションカムのバッテリー切れに気付かず。
毛無峠までの15kmは道中の写真なしです。
3~5%くらいの道を進みます。疲労もぼちぼち溜まってきて
数%の登りも辛くなってきました。
しかも後半はアスファルトが荒れておりパンクに怯えつつの走行です。
最後は完全に舗装が消え、もはやシクロクロス状態。
自転車を担いで数百メートル徒歩です。
そしてなんとか到着。ものすごい風が吹いており、自転車が倒れないよう
立てかけるのがたいへんでした。
それでもこんな風景が関東圏で撮れるんですから、来る甲斐はあります。
秘境風景を撮るというヒルクライムの楽しみがまた増えちゃいますね。
写真を取ったら急いで往路スタートです。今にも雨が降ってきそう。
あー降ってきちゃった!
ぐえー!ラストの10%超えつづら折り!
や、やっと戻ってきた…。
若干雨も弱まったのでダウンヒルの開始です。
路面も濡れているので欲張らずに早めのブレーキングで。
しかし、最後の最後、あと数キロでロープウェー乗り場というところで本降りに。
一眼レフはしっかりパッキングしてありましたが、身体はビショビショ。
ブレーキパッドもすごい音がしてました。
ロープウェー乗り場で雨宿りです。(トラベラーズノートにスタンプ押しました。)
15分もすると雨も弱まり、晴れ間も見えてきました。
「今しかない!」と思って出発しましたが、路面が完全にウェットな
状態なので水滴の跳ね上げが半端ない…。雨のダウンヒルは勘弁してくれ~。
草津まで帰ってきたら急いで宿に戻りチェックインし温泉へ。
濡れて冷えた身体を温めに行きます。HANAYADO BAELZさんの
温泉はこじんまりとしていながら風情のある造りで温度も程よく
ついつい1時間ほど入っていました。
そのあとは草津観光しつつ夕飯探し。もうペコペコです。
夕食は「居酒屋 暖」さん。なんでもでっかい生姜焼きが有名だとか。
これは頼むしか無い。あとビールと揚げ出し豆腐!
これは頼みすぎだ…。
ものすごいお腹いっぱいになりました。
それにしても揚げ出しが美味しいこと美味しいこと。
今思い出しても食欲がそそられます。あーお腹空いてきた(PM 0:30)。
膨れたお腹をなでつつ、夜の湯畑をあとにし宿へ戻ります。
思い返してみれば実に濃厚な1日を過ごしたと思います。
ヒルクライム中の天気と景色、道中会話した方々、群馬の秘境風景、
雨の中のダウンヒル、そして大盛りの夕食。
事故さえなければ何があっても楽しいのが自転車旅ですね。
キツイことすらいい思い出です。
次も山にのぼるぞ!