牛タンが食べたくなったので仙台まで走ってきた話 Part1

胃袋が牛タンを求めている気がする。

 

仙台、行くしかない。

 

そんなわけで200km走って牛タンを食べに行ってきました。

 

 

時は5月25日(金)。

 

今回も休日出勤の公休日を使って3連休を生み出すことに成功。

 

夜の0:00に出発すれば昼過ぎくらいには着くだろうという予想のもと、

日付が変わるとともに家を出発。

 

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事前にライトを新調しており、CATEYE VOLT800を装着。

さらに友人のあずらえる君からVOLT700を頂き、ダブルライト体制に。

それぞれフロントフォークとGarminマウントに装着しています。

今までのメインライトはCATEYE HL340の1灯のみで、夜道はかなり神経質に

なっていましたが、高光度のライトを2つ装備することで格段に気を楽にして

走ることができました。

 

加えて今回は反射ベストを導入。ブルベ勢は必須アイテムですね。

Amazonで2000円ほどで購入でき、バックポケットもあって使い勝手もGOOD。

169cm/55kg、胴回り65cmの自分にとってはMサイズで問題なしでした。

 

 

無風ときどき追い風の中、国道6号を快調に北上し、2時間程度で福島県勿来市に突入。

「勿来」を「なこそ」と一発で読める人は地理マニア。

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福島県に入ると急激に気温が低下。道路沿いの温度計は10℃を指していました。

持っててよかったアームカバー&ウィンドブレーカー。

日中が25℃を超える時期にはなりましたが、夜はまだまだ冷え込みますね。

体が冷えるとパフォーマンスは格段に落ちてしまいますから、たとえ冬が終わっても

ウィンドブレーカーを忍ばせておくと安全です。

 

出発から70kmほどでいわき市に突入。時刻は4:00頃。

もうこの季節になると、3時台で空が明るくなってきているのがわかります。

いわき市を通る際は国道6号常磐バイパス)を突き進むのも良いですが、

アップダウンが多いため小名浜のあたりで県道26号に入ると最小限の登坂で

クリアすることができます。

 

下の写真は県道26号と国道6号の合流地点。ちょうど夜が明けるところです。

この日が昇ってくる感じ、流石に気分が高揚します。

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福島県内の国道6号は比較的道幅も広く、路肩の状況も良好。

深夜~早朝帯ということもあり、非常に快適に飛ばすことができます。

朝4:30頃にはいわき市の道の駅「よつくら港」に到着。

流石に時間が早すぎて施設は開いてませんでした。残念。

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よつくら港あたりから国道6号は海沿いを進むことになりますが、

景色を眺めていると震災からの復興の様子がよくわかります。

新しい堤防が築かれていたり、道路の舗装が一部非常にきれいになっていたり。

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さて時刻は5:30といったところ。走行距離も大体100kmといったところ

なので朝食です。というか空腹に耐えられませんでした。

ホントは空腹を感じる前に食事を摂るのが良いのですが、未だに「まだイケる」と

高をくくってしまうのが悪いところです。

そういえば、以前は同じペースで100km走っても空腹を感じなかったのですが、

ここ最近はきちんと空腹を感じることが多いです。

胃腸が鍛えられて、体にも余裕ができてきたんでしょうか。

なんとなく、空腹を感じないということは体に余裕がないというサインでも

あるような気がしてならないですウーン。

 

30分ほどで朝食を済ませ、ひとまずの目的地富岡駅を目指します。

というのも、富岡駅~浪江駅間は帰宅困難地域に指定されており、

平成30年5月現在も歩行者・二輪は通行することができません。

ちなみに自動二輪常磐道を通ることで帰宅困難地域の通行止を

回避することができます。

常磐道を利用される方へ ~高速道路周辺の道路情報~ | NEXCO東日本 常磐道を利用される方へ

 

じゃあ自転車はどうするかというと、現在富岡駅~浪江駅間に常磐線

代行バスが通っており、これに輪行することになります。

バスですが輪行袋に入れれば運搬してくれます。

ダイヤは下記参照。

www.jrmito.com

 

というわけで富岡駅に到着し、輪行準備をしながら代行バスの出発を待ちます。

その間に改札で浪江駅までの乗車券を購入。410円なり。

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ここからは30分ほどのバス移動。一応、窓の外の風景は撮影可とのことです。

窓の外は脇道がすべて閉ざされており、放置された車や建物、畑が

今もそのまま残り続けてます。

冷やかしという意味ではなく、もし機会があれば経験の一つとして、

「あのあとどうなっているのか」を見に訪れるのも良いと思います。

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車内のアナウンスどおり、約30分で浪江駅へ到着。

自転車を組み立てていると、ふいにバスの運転手さんに声をかけられ、

「どこまで行くの?」といつもの質問。

「今日は仙台までいきます」なんて感じで世間話。運転手さんから、

「日本一周できる自転車道が整備されたらいいよね」なんてお話を。

実現されたらホント天国です。ナニトゾ-ナニトゾー。

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浪江町役場の横のコンビニでトイレを済ませ、仙台に向け再出発。

ちょうど残り100kmを切ったあたりです。

時刻も8時くらいになり気温もだいぶ上がってきました。

それとともに風も強くなってきました。西側からの横風です。

こういう時にクロモリとローハイトの組み合わせは力を発揮します。

昨年の渋峠や茨城~新潟ライドをノアで走った際、強烈な横風区間に出くわした時は

エアロフレームの弱点を思い知りました。

クロモリ、ローハイトは確かにエアロフレーム、ディープリムと比べ

平坦の巡航速度は落ちますが、コントロール性は断然前者が上です。

横風軽減で快適なロングライドの旅を。

 

浪江町以降、定期的に目にするのが「ここから津波浸水区間」という看板。

津波浸水区間ここまで」という表示が出るまで、道路沿いの風景は一面田畑がひろがっています。

かなり作物が植えられている場所もありましたが、塩害は大丈夫だったんでしょうか?

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程なくして南相馬市に突入。道の駅「南相馬」があったので寄り道していきます。

敷地内をぶらついていると、道の駅カードなるものが売っているとのこと。

スタンプに加え、さらに蒐集欲を高めるものがあるようです。

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そうえいば、さらに国道6号を北上していくと道の駅「そうま」もあります。

ここには「青のりソフト」なるアイスが売っています。すごい組み合わせですが

青のりが相馬特産ということなので、せっかくならば名物を食べていかなければね。

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アイスのなかに青のりが練りこまれ、ほんのり緑色をしたソフト。

食べてみると、甘さの後にフワッと青のり感が口に広がります。

ちょっとしょっぱさがあって美味しい美味しい!糖分と塩分のダブル補給!

 

道の駅そうまを過ぎ少し走れば、いよいよ宮城県に突入です。残り30km!

相変わらず西風がガンガン吹いてきますが、道幅が広いおかげでそれほど危険さはありません。

それにしても気温はぐんぐんあがり、11;00付近で30℃ちかくまで達しています。

ボトルもすぐカラになってしまい、ちょくちょくコンビニでドリンクを補給。

固形物もとりたいところですが、牛タンが待っているのでウィダーでエネルギーを

チャージします。

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岩沼市まで来ると、国道6号がおわり、国道4号と合流します。

合流地点となるT字路には横断歩道がなく、近くにも見当たりません。

しょうがないので自転車を担いで歩道橋を渡ります。ランボー怒りのシクロクロス

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国道4号は交通量こそ多いですが、片側2〜3車線あるおかげで車もスレスレを通る

ということは稀です。ただし、信号は多いため進みは遅いです。

キャノンボールやブルベでは、市街地に入るまでにいかにマージンを作るかが

鍵になりそうですね。

 

最後は広瀬川を渡り、河川敷を通りつつ仙台駅を目指します。

河川敷は遮るものがないので向かい風がツライツライ…。

たった1km程度ですが妙に疲労がたまりました…。

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 ちなみに仙台駅付近は片側6車線です。

一昨年蔵王山を走りにきたついでに車で仙台市街を走りましたが、

完全な初見殺しです。同じところを何度もぐるぐるしました…。

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そんなこんなで仙台駅に到着!全行程225km、実走行距離206km。

走行時間は約9時間、休憩やバス待ち含めた総合計で13時間半といったところでした。

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記念撮影も早々に、非常にお腹が空いていたので早速牛タンを食べに行きます。

今回寄ったのは「伊達の牛たん本舗」の本店。

早速お店に入り注文。ノータイムで一番高いメニューを頼みます。

その名も極厚芯たん定食

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カーッ!これですよこれ!

これを食べにわざわざ200km走ってきたわけです。

飢えた胃袋に牛タンのすべてが染み渡っていきます。

とろろも追加注文しご飯をおかわり。ちなみにご飯はおかわり無料でした。やったぜ。

本場の牛タンをみっちり堪能してきました。

 

このあとは会社や実家へのおみやげを買い、宿にチェックイン。

すこし昼寝してちょっと早い夕食へ。

3時間前に昼食を食べたばかりなのにもうお腹が空いています。

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夕食ももちろん牛タンです。

キンキンに冷えたビールと牛タン。追加注文で鯛の柚庵焼きとレモンサワー。

最後はやっぱり米が食べたいので梅お茶漬けで〆。

これは…補給し過ぎか…?

 

食後は大浴場でひとっ風呂浴び、しばらくグダグダしつつ0:00頃就寝。

今回の200kmライドは全く足腰にガタが来ておらず、程よい疲労でとても

気持ちがいいライドでした。パナモリの方はだいぶポジションが固まってきた感が

ありますね。ホイールをレーゼロカーボンにしたのも大きいと思います。

横風でも操作性も良く、登坂もスムーズにこなせました。余計な力を入れずに

道中をこなせた証拠かなと思います。レース以上にロングライドで力を発揮する

ホイールだと思いました。

 

そんなわけで1日目は終わり。

 

Part2へ続きます。