牛タンが食べたくなったので仙台まで走ってきた話 Part2

仙台ライド2日目のお話。

といっても、「200km走って牛タンを食べる」という第1目標をクリアしてしまったため、

2日目は完全に消化試合。

ただ帰るのももったいなかったので、峠1本越えて山形まで行ってみることに。

 

朝は8:00くらいに出発。今日の走行距離は100km以下なのでだいぶのんびりです。

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Part1はこちらからどうぞ。

 

fukahire4031.hatenablog.jp

 

 

 

休日の朝の仙台市内、国道286号をすすみます。

急カーブスピード落とせ。100年の杜づくり仙台市

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山形まで60kmの看板。峠越えを考慮して昼には山形県に突入できそうです。

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国道286号は仙台と山形をつなぐ国道の1つで、一応最短距離のルートとなります。

その他の山形へ抜けるルートとしては、蔵王山を超えるか、宮城県の北東へ向かう

国道48号があります。おそらく勾配的には国道286号が一番楽かと思います。

県境の笹谷峠に入るまでは急勾配な坂は出現せず、ウォーミングアップするには

ちょうどよい感じです。

 

仙台から 20kmほど走ると、ダム湖である釜房湖に着きます。

2年前に秋保温泉から蔵王山を目指した際にも通過した場所です。

 

fukahire4031.hatenablog.jp

 

当時、天気は曇りで湖からの景色はあまり…という感じでしたが、

この日は清々しいほどの晴れ模様。湖から雪が残る蔵王山がよく見えます。

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前から黄色のビートが2台。

古い車ですが、意外と今でも走っているのを見かけますね。

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釜房湖を渡り、川崎町に入りましたら一度補給を入れます。

川崎町からこの先は峠を超えるまで補給地点がありません。

昨日に続き気温もかなり高いのでドリンクの補給と念の為のウィダーを購入。

 

川崎町を超えると次第に傾斜が増し、峠に入ってきたという感じがします。

5月末のこの時期はタニウツギが満開を迎えており、道路脇がなんとも華やかです。

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国道286号の笹谷ICあたりから登坂が本格化します。

時折傾斜10~13%付近をマークしつつも、大半は6~7%付近といったところ。

磐梯吾妻スカイラインにある無散水消雪地帯のような、アスファルトではなく

荒いコンクリ状となっている場所は大体傾斜がきつくなっています。

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しばらく登坂を続けると、並走していた山形自動車道がトンネルに入ります。

檻から叫ぶ自転車乗りの図。

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山形自動車道がトンネルへと消えてからは、一転静かな峠道を走ることになります。

すごくいい雰囲気。傾斜もゆるいのでリラックスして登れます。

この国道286号は酷道としても紹介されており、そのためか車はほとんど通りません。

多分すれ違ったのは10台満たなかったと思います。

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時折地面からは湧き水が流れており、一応飲める、との看板が。

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だばばばばば。

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ボトルには水を詰めましたが、流石に当たるのが怖かったため、

ここで組んだ水は体を冷やしたり手を洗うのに使いました。

火照った体を湧き水で冷やすのは気持ちいいですが、こういう場所は

ブヨがたくさんいるので長居は禁物です。

油断するとブヨに刺されて脚が紫色に腫れ上がります(1敗)

 

キンキンに冷えた水をボトルに詰めたら再び上り始めます。

取り立てて急斜面もなく、時折見える木々の間からの景色を眺めながら

静かなヒルクライムを楽しみます。

山の気持ちよさ is プライスレス。

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木々の背が低くなり、ミネヤナギなどの低木が目立つようになってくると

峠の頂上はすぐそこです。予想通り、12:00ちょっと前くらいに頂上に着きました。

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頂上には斎藤茂吉の歌碑があります。

「ふた國の 生きのたづきの あひかよふ この峠路を 愛しむわれは」

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頂上からは山形市の町並みと月山の山並みが見えました。

が、カメラのバッテリーが切れてしまい撮影できず…。残念。

 

風景は目に焼き付けたとして、ダウンヒルを開始します。

山形側の傾斜は宮城側とは比べ物にならないほどきつくなっており、

ヘアピンコーナーも多いためハードブレーキングの頻度が多くなります。

カーボンクリンチャー勢は気をつけましょう。

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しばらく下っていると、「峠の茶屋」という名の食事処を発見。

お腹もだいぶ空いていたので立ち寄ることに。

しっかし、もちラーメンとは一体…。

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気さくなおばちゃんに招かれ店内へ。

お店の中は涼しい風が通り抜ける、夏の田舎風景を醸し出す良い雰囲気。

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メニューを一通り眺めましたが、もちラーメンにすべてを持っていかれたため

もうそれ以外選択肢が思いつきませんでした。

 

おばちゃん「お餅の種類何にする?3つあるけどよかったら全部別のにする?」

 

俺「???」

 

どうやら「ラーメンにお餅が入っている」のではなく、「ラーメンとお餅が

同時に出てくる」というメニューなようです。

本来は1つの味のお餅が3つはいって出てくるようですが、おばちゃんのご厚意で

「あんこ・きなこ・ずんだ」の3つに分けてもらえることに。

 

来ました。もち

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来ました。ラーメン。(あんこは食べた。)

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お餅がまたいいつき具合で、あんこ・きなこ・ずんだの甘さも程よく、

飽きることなくぺろりと食べられてしまいます。

そしてラーメン。シンプルな見た目とは裏腹にコショウがピリっと効いた

パンチのあるスープ。すこし縮れた麺がまたのどごしが良いこと。

完食・完飲不可避。

なにがおかずでなにが主食なのか一瞬混乱するメニュー。だがそれがいい

 

食後はアイスコーヒーもいただきました。

シダとシロツメクサで飾り付けたカップとソーサーがまたおしゃれ。

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お店の方とお話をしていたところ、なんとこのお店、マトリックスパワータグの

土井雪広選手もしばしば訪れるお店なんですと。

山形出身の土井選手、たびたびこの笹谷峠を登りに来て立ち寄ることが

あるみたいです。そんな話を聞きますとなんだかワクワクします。

 

ご飯も美味しくフレンドリーなお店な峠の茶屋さん。

山形に来たらまた立ち寄りたいお店です。

 

お店をあとにしたあとは特に予定もなく、このまま輪行して帰ろうと

思っていましたが、途中の看板に「山寺 8km」の文字が。

昨年、会社の社員旅行で行ったばかりですが、まさか今回のルートから

近いところにあるとは。

 

というわけで、山寺こと立石寺に寄り道です。

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山寺駅に自転車を駐輪し、山寺の一番上まで登ることに。

もちろんビンディングシューズで。

社員旅行のときは時間が無く上まで行けませんでした…。

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ビンディングシューズでも20分程度で一番上まで来ることができました。

いい眺めだぁ。カメラのバッテリーが残っていれば…。

(このあと帰ってから予備バッテリーを注文しました。)

 

山を下ってからは冷やし抹茶で一服。うまぁい。

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抹茶で一服すると、時刻はだいたい15:30。

帰りの電車を考えると、そろそろ山形駅へ向かわねば、という時間です。

ここからは自転車を回収し、山形駅まで20kmほど走ります。

運良く追い風気味だったのでラクラク40km/h巡航。

 

そんなわけで山形駅に到着。今回の旅行の終着点です。

ささっと駅の片隅で輪行準備をし、新幹線のチケットを取り帰路につきます。

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完全に消化試合の気持ちでいた2日目でしたが、予想外の笹谷峠の気持ちよさや

峠の茶屋さんでのお昼ご飯、自走で社員旅行開催地まで来れたことなど、

面白い出来事がたくさんありました。仙台で牛タンを食べ満足したまま

帰らなくてよかった…。今度は米沢牛を食べに、山形メインで走りに来るのも

いいかなぁと思います。あと、(秋田にもかぶるけど)鳥海山登ってみたいですね。

 

というわけで今回はこのあたりで。

 

おわり。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに帰りの常磐線、牛と衝突して電車が停まりました。牛って…。