秘境と名高い紀伊半島を巡ってきた話 Part.4
9/16(月)。
本ツーリングのゴール地点で、明日も仕事だし今日はもう輪行して帰るだけ・・・と思っていましたが、窓から外を見ればそれはそれはいい天気。
電車に揺られて帰るだけでは実にもったいない。
もうちょっと紀伊半島を楽しんでもいいんじゃないか。
ということで予定変更、ツーリングを続行し4日目に突入です。
朝食を食べながら、今日のルートをチェック。
とりあえず、ゴール地点は和歌山市に設定。
御坊市からは国道42号経由で65km、昼飯時には着くかなと予想。
8:30にはチェックアウトし、駐車場で自転車を組み立て。
昨日に引き続き風は強め。
アップダウンもそこそこあるし、距離の割に手こずるかも…。
まずは日高川を渡って国道42号へ合流・・・しようと思ったら道を間違え橋をスルー。
日高港エネルギーパークあたりで気が付きUターン。
ここにもクジラの風車が。
今度こそ日高川を渡り国道42号で北上を開始。
この日高川も源流が紀伊山地なためか、水の色が独特な青緑をしています。
これがまぁ綺麗のなんのって。
THE日本の夏の風景って感じで、こう、染み入るものがあります。
このあたりが本日の山岳賞ポイント…といっても標高150mですが、ちょっと眺めの登坂があります。
はい、遅い車です。
有田川に面した山の斜面にみかん畑が続きます。
今回は国道42号に沿って平坦を行きましたが、ルートの1つとしてこのみかん畑の山を突っ切るハードなヒルクライムコースもあります。
和歌山のラルプデュエズと呼ばれるくらい、ハードで絶景なコースな模様。
かの有名なつむりさんのブログや、雑誌バイシクルクラブのウェブページでも記事にされていました。
そんなヒルクライムコースがあるとは知らず、有田川に沿ってみかん畑を眺めながら平坦路を進みます。
みかん(甘夏?)のレリーフ、有田大橋。
やっぱり有田川の水もあの青緑。
有田川を超えてちょっとした登坂を越えると海南市へ。
ここからは完全な市街地となり、自然豊かな紀伊半島の風景はここで終わり。
ゴールの和歌山駅までも残り10km程となり、あとはもう消化試合…。
と思いましたが、時刻はまさに昼飯時。
最後はなにか美味しいものを食べてこのツーリングを終えようとと思い、和歌山市に入ったあたりで食事処を検索。
すると、国道から少し入ったところに定食屋があるとのこと。
腹もペコちゃんですし、足早に店に向かいます。
ということで、今回立ち寄ったお店は「こたま食堂」さん。
明るく開放的な店構え、ひと目で気に入りました。
早速入れるか聞いてみたところ、店内は一杯で外なら…とのこと。
この天気だったら外席大歓迎。
自転車を席の近くに停め、お冷を飲みながら食事を待ちます。
このお店、線路のすぐ脇に建っており、時折通る電車を眺めながら食事を摂ることもできます。
ちびっこ達と来れば喜ぶこと間違いなしでしょう。
運が良ければ、パンダのラッピング特急車両も間近で見ることができます。
(今回見ることができたのですが、カメラが間に合わず撮影失敗。)
ごはん!味噌汁!唐揚げ!!
なんだろう、すごくほっとするメニュー。
シンプルで、胃袋に抵抗なく吸い込まれていくラインナップ。
遠慮なくご飯をおかわりして、唐揚げを頬張ります。
最後はお冷も全部飲みきってフィニッシュ、完食。
雰囲気良し、味良し、ボリューム良し、大満足でお店を後にします。
こたま食堂さんから和歌山駅からは3kmほど。
段々と駅に近づくに連れ、達成感と名残惜しさが混じった気持ちになってきます。
あぁ、着いてしまった。
最後の最後にパンダに見送られて、和歌山を後にします。
4日間に渡る秘境紀伊半島ライドも、これにて終了。
1日目の雨に濡れた紀伊山地ライドからの秘湯感たっぷり川湯温泉、
2日目のくじらの博物館見学と本州最南端、
3日目の独特な地形の海岸線とパンダ成分120%アドベンチャーワールド。
そして4日目の紀伊半島エンディグライド。
どの日も濃密で充実したいいツーリングでした。
紀伊半島、これまでのツーリングの中でも1,2を争うほど満足できたロケーションでした。
正直、ホントのホントに秘境感を味わいたい場合は、おそらく紀伊山地を横断・縦断する山岳ライドが一番かもしれません。
そして、それをやりたい気持ちヴィンヴィンです。もっと秘境感を味わいたい。
紀伊半島、もう一度、行こうな。
終わり。