炎天下の日本海巡り ~ 金沢・能登半島自転車旅行 Part1
8/7(月)。会社の夏季休暇を使い、3連休を生み出すことに成功。
しかし関東・東北方面は天気が悪い…。
以前から行きたいと思っていた鳥海山も、東北方面を襲った大雨で
なにかしら被害が出ている予感がする。
「じゃあどこ行こう」と天気予報を眺めていると、どうも晴れているのは
石川県、新潟県くらい。そういえば北陸方面は行ったことがなかったな~、
ということで石川旅行に決定。新車パナモリの初陣です。
--【大雑把な旅程】-------------------------------------------------------------------------------
《1日目:8/5(土)》
茨城から始発で行っても昼到着なので金沢市街めぐり。
《2日目:8/6(日)》
金沢市から輪島市まで能登半島120kmの旅。写真一杯撮りたい。
《3日目:8/7(月)》
明日は仕事…。輪島市から穴水町まで走ってその後は輪行で茨城まで。
---------------------------------------------------------------------------------------------------------
8/5(土)、AM5:00起床。家から10分の最寄り駅へまで走行後、ぱぱっと輪行。
常磐線で上野まで行きます。眠いので爆睡。
ちなみに1日目はどこを巡るかまったく予定を立ててませんでした。
「新幹線のなかで考えればいいか~」くらいの、実に安易な考えです。
上野についたら新幹線乗り場まで移動。
今回もテルスフォト40に一眼レフを詰めて6kg近い荷物になってるため、
クロモリを担いで移動するのはなかなか骨が折れます。
しっかり一番後ろの席を獲得。座席の後ろに自転車を詰め、
背負った荷物を座席上の棚へ。
よっこいしょ~と一息つくと、お隣から「輪行ですか?」との声が。
お隣はちょうど帰省途中の工学系院生さんで、パナソニックのランドナーを
持っているとのこと。なんという奇遇。
お互い自転車旅行の苦労話をしたり、能登半島を走る話をしたりと
あっという間な北陸新幹線でした。
課題も出ているとのことで、自分が院生だった頃を思い出しつつ、
ぜひ頑張って欲しいと思いました。
5時間半の電車の旅を終え、ようやく金沢に到着。
暑い…。新幹線を降りた瞬間に蒸し暑さに襲われる。
駅の構内からでると日差しも加わりさらなる暑さに。
ひとまず自転車を組み上げなきゃ、と柱の所で輪行袋を開けていると
駅員さんから「もっと端でやって」とのご注意が。
サーセンと思いつつ思いっきり端っこで自転車を組み上げます。
そういえばパナモリのシートステーには、輪行時にチェーンを引っ掛ける
チェーンレストが標準装備されています。
これが実に便利で、チェーンでフレームを傷つけることがなく、
またディレーラーも程よく引っ張られるお陰でエンド金具と合わせて
かなり安全に運ぶことができます。
というわけで組み上げ終了。(ちょっと白飛び気味で残念…。)
「鼓門」というらしく、能楽で使われる”鼓”をイメージして作られている
とのこと。さらに金沢駅は世界で最も美しい駅に含まれてるとの
ことで、コレだけでも見応え・来る価値がありますね。
たくさんの観光客が鼓門の撮影の順番待ちをしていたので、
道中、信号と歩道の関係で押して歩いていた所、若い女の子から
「可愛い自転車~」との声が。やったぜ。
金沢駅から金沢城までの道中、神社を1つ発見したので立ち寄ることに。
場所は尾山神社。鳥居の後ろに近代的な門があります。
どうやらステンドグラスになっている模様。和と洋が組み合わさった
モダンな建造物です。さすが芸術の街。
せっかくなので、旅の安全祈願ということで参拝することに。
ついでにおみくじも引いていこう。
運勢、吉。旅行(たびだち)、さわりなし。
なかなかいいんじゃない?
御朱印の窓口の横にスタンプ台を見つけたので、トラベラーズノートに記録。
アナログな記録もしっかり残していきます。
ついでに自販機でアクエリを購入しボトルへ。
安全祈願と水分補給を済ませたところで、金沢城へ。
といっても10分も走れば着いてしまいました。
金沢城内は自転車を押して歩くのも禁止なため駐輪場へ。
クリートカバーをはめて徒歩での観光です。
もともとはあったんですが、落雷で焼け落ちてしまい、以後そのままなのだとか。
城独特の巨大さ、という意味では物足りないかもしれませんが、
それより石垣や青空に映える白壁が目を惹きます。
夏の青々とした木々と城壁。妙に写真映えします。
直射のせいでフレームとサドルがめちゃくちゃ熱い…。
兼六園の中も自転車は入れません。
でも入り口すぐ近くに駐輪場があるので便利ですね。
後楽園(岡山県)、偕楽園(茨城県)と並ぶ、日本三大庭園の一つの兼六園。
苔と水が好きな自分としては偕楽園よりも好きです。
(偕楽園が割と近所ということで見慣れてしまっているというのもありますが…。)
自分のお気に入りは瓢池にある「三方庵」。
池の上にあるお茶屋さんで、玄関にある苔生した手水鉢(金箔アイスの上)が
ものすごく綺麗。こういうの、いつまで見ていても飽きません。
蚊取り線香のにおい、冷たい抹茶、苔生した手水鉢と嗅覚・味覚・視覚で
涼やかな夏を満喫できました。
三芳庵を出てからはちょっとしたお土産屋巡り。
途中、写真でなんどか目にしたことがあった金箔アイスを発見。
その値段1,000円。アイスとは思えない値段ですが、なにせ金ピカですからね。
食べない訳にはいきません。
もうちょっと価格を抑えた金箔の粉をまぶしたバージョンも有りましたが、
どうせなから一番高いやつを食べなきゃですね。
暑さのせいでものすごい早さで溶けていったので、ものの数分で食べてしまいました。
兼六園を見終わったあと、まだ時間が残っていたので21世紀美術館へ行くことに。
兼六園からは自転車なら5分程度で行けてしまう距離にあります。
金沢の主要な観光地は金沢城周辺に固まっているので観光が非常に楽です。
まずはぐるっと美術館の庭を散策。芝生の庭にもいろんなオブジェがあります。
美術館の建物自体もガラス張りの円形でこれも一つの美術品ですね。
美術館内は撮影禁止ですので、ぜひ足を運んで実際に見ていただきたいです。
美術に詳しくなくてもきっと何か訴えるものを感じ取れると思います。
なんだかんだ1時間半は巡っていたでしょうか。
時計を見れば18:00近く。そろそろ宿にチェックインの時間です。
1日目の宿は「金沢セントラルホテル東館」。今回もリーズナブルな宿で
素泊まりです。チェックインを済ませ6kgの荷物を置いて一息ついたら、
サコッシュに1眼レフと貴重品を持ってひがし茶屋街へ。
もうこの時間ではお店はやっていないでしょうが、夕暮れ時の写真を撮りに
行きます。
19:00くらいだったかとは思いますが、この時間になるとひがし茶屋街は
ひっそりとしてます。逆に人通りが少なく、街灯(行灯?)がいい味
出しているので夕暮れにくるのもアリだと思います。
でも暗い所の撮影は難しい…。ちょちょいと編集でごまかし…もとい調整調整。
一通り撮影し終わるとあたりはすっかり真っ暗に。
だいぶお腹が空いてきたので、宿に戻り夕食を食べに行きます。
ホテルの方には予め「自転車を輪行袋に入れて部屋に入れたい」と
連絡を入れておいたので、ささっとばらして部屋に収納します。
部屋のチラシを見ると、本館のレストラン「海彦」でのどぐろが食べれるという
ことなので、速攻で今日の夕食を決定。
アスパラの揚げ出しとのどぐろご飯を注文。
まずアスパラの揚げ出し。衣の中身は豆腐ではなく、アスパラのペースト。
揚げ出し豆腐大好きな自分ですが、衣の中が豆腐じゃなかったのは初めて。
サクッとした衣が少し出汁を吸って、それにトロッとしたアスパラを付けて食べる。
次の日走らなければお酒頼んでますねコレは…。
そしてのどぐろご飯。炙ったのどぐろの濃厚な甘みが最高。
土瓶に入った出汁をかけることで少し味を変えて楽しむこともできます。
夕食を楽しんだあとはコンビニで次の日の朝飯を買って宿に戻ります。
大浴場で汗を流して23:00には就寝。
翌日は輪島市まで120km走ります。明日も暑いんだろうなぁ。
Part2へ続く。