台風から逃げ切れ ~ 茨城から新潟まで285km走ってきた話 Part1
8月の能登半島以来、ロングライドをしていなかった今夏。
週末の天気が悪かったり出勤日が重なったり…。
三浦半島行こうか~、なんて考えていたときも土日は雨。
そんなこんなで9月になってしまいました。
これではイカンということで9/15(金)に夏期休暇のあまりをぶつけ、
自転車旅行をすることに。
今回なんで新潟にしたかというと、会社で「金沢・能登半島自転車旅行
してきたんスよ」って話をしてた所、「金沢まで自走じゃないのかよ~」と
言われ火が付いた次第です。
金沢までは天気・日程的に難しいかなと思いましたが、同じ日本海の新潟なら
行けそうじゃん?ということで、”茨城~新潟の太平洋から日本海まで旅行”が
決定しました。
旅程的にはこんな感じ。
--【大雑把な旅程】-------------------------------------------------------------------------------
《1日目:9/15(金)》
《2日目:9/16(土)》
郡山市から新潟県新潟市まで約160km。後半は下り・平坦基調。
《3日目:9/17(日)》
台風が迫ってきている。ただ帰るだけでは勿体無いので適当にぶらぶら。
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1日目。朝7:00出発。
1日目は郡山までの120kmなので割と余裕があるかな~っという感じ。
今回はパナモリではなくノア。しかもF4Rを履いてます。
というのも、パナモリのBB付近から異音がしていたためショップで
メンテに出していたため。BB周りはトルク管理が難しいこともあって
素人が下手にいじるよりもプロに見てもらったほうが安心かなと思いました。
(レーシング3もくっついた状態で入院。)
さて、ノアにはもう一つの装備として、トピークのバックローダー6Lを
付けています。今回のツーリングの新装備として買ってみました。
(リンクは10Lモデル。)
トピーク(トピーク) Back Loader バックローダー 10L 自転車バッグ カバン サイクルアクセサリー BAG36701
- 出版社/メーカー: トピーク
- メディア: スポーツ用品
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大型サドルバッグは度のモデルも結構な値段しますが、その中でも
かなりリーズナブル。6Lなら6000円、10Lなら7000円くらいでしょうか。
使ってみた感想ですが、6Lよりも10Lをおすすめします。
「サドルバッグは『大は小を兼ねない』」とはよく言われますが、
それでも6Lはちょっと余裕が少ないかなと思いました。
まずは国道6号から常陸太田市を通る国道349号を目指します。
天下の日立製作所。その研究所前を通過。
国道6号を逸れて、交通量の少ない県道156号に入ります。
のんびり県道を走っていた所、なにやら街中のサイレンと携帯が騒がしい…。
!?
そういう見送りいいから。(ひとまず落ちてこなくて良かったです。)
ささっと県道を走り、久慈川の支流、里川の河川敷を走ります。
うーんいい天気。青空と稲穂がいい景色を作り出してます。
これで台風が迫ってきてるってんですから信じがたい。
里川の河川敷を暫く走ると国道349号と合流します。
ここからは茨城・福島県境までやや登り基調。
しばらくはそれなりの交通量が続きます。大体国道461号との交差点あたり
までかなと思います。
この国道349号ですが、まぁ~なんにもない国道です。
よくある田舎の国道。道の駅はちらほらあるので、それ目当てといった
ところでしょうか。
大体30kmほど走ると、道の駅「さとみ」に着きます。
こじんまりとはしてますが、バイクラックも設置してある良心的な道の駅です。
トイレ休憩してウィダーゴクゴク所、バイク乗りのおじさんに声をかけられました。
おじさんは矢祭までご友人のお墓参りで、神奈川から来たとのこと。
お互い道中気をつけましょう~と言ってお別れ。
自転車乗ってると勝手にコミュ力着く気が。
15分ほど休憩したらまた出発。
しかし、日が登ってきてからと行ったものの向かい風がきつい…。
登坂+向かい風はかなり脚を削られます。
エアロフレーム+ディープリムなのに20km/h台前半しか出ていないの、
とっても見栄え的によろしくないぞ、俺…。
特に県境付近。視界がひらけ、風が強くなるとともに傾斜も一気に上がります。
ひーこら言いながらようやく茨城を脱出。県境直前は7~8%ある模様。
向かい風の影響で登坂が2%増しに思えます…。
ここからはしばらく下り坂。矢祭町まで快適なダウンヒルです。
これ辛い。大抵は次の赤信号になるまで後続の車を見送って、
自分が先頭になるよう調整します。あとは工事のおっちゃんに頭を下げて、
後続の車に頭を下げて一気に駆け抜けます。
大体60km地点、道の駅「はなわ」まで来ました。ちょうと中間地点。
距離以上に脚に疲労が来ていたのと、右膝が痛くなってきたので休憩。
北風風速6.1m/sの向かい風(^p^)
ちょっと調べてみた所、大体時速20km/hで走ってるときくらいの風が
常に吹いているようです。いかんでしょ…。
1時間おきの風向きを調べてみても、北~北東の風が常に吹くとのこと。
今日は辛くなりそうだ…。
旗バッタバタで草も生えない。
地形的にはあと10kmは登り基調。つ、つれぇ…。
久慈川に掛かる棚倉大橋を渡り…。
棚倉トンネルを通り…。
と、登坂の終りが見えた…。
ここからは細かいアップダウンあるものの、基本は下り基調。
これまでよりはだいぶ楽になるはず…。はず…。
きれい。
そういえば、道を走っているとちらほら蕎麦の看板を目にしました。
昼飯もおにぎり2つくらいしか食べていなかったので、道中の蕎麦屋を探すことに。
お店の前の10%の坂がキツかった…。
閉店30分前に到着。ざるそばを頼んだ所…。
大盛りィ!
しかも
天ぷらまでごちそうに!!嬉しいです!!(何個か食べちゃった…。)
一心不乱に蕎麦をすすっていると、お店の方たちから
「今日どこから?」「どこまで行くの?」との質問。
「茨城から新潟まで行く途中で、今日はひとまず郡山まで」なんて話を
してたら非常に興味を持っていただけて、かなり話し込んじゃいました。
ここから郡山までの道のりを教えていただいたり、旅路を応援していただいたりで
本当に嬉しかったです。
みなさんも福島で蕎麦を食べたかったらぜひ一度。食べごたえバッチリです。
蕎麦とお店の方々の応援でエネルギー補充した所で再始動。
阿武隈川沿いに県道233号を北上します。相変わらず風は強いですが、
午前中よりはだいぶマシになってきました。
芭蕉苑さんで教えていただいたとおりのルートを進み、須賀川に入ったあたりで
国道4号へ合流。ここからは主要道路ということもあり交通量が跳ね上がります。
郡山まであとちょっと。
交通量が多いときはドライバーの方にハンドサインと視線を送ります。
もし路肩が狭く急な上り坂で信号にひっかかったときは歩道へ逃げます。
なにより事故を起こさない、車のヘイトを貯めない、を心がけるのがマイポリシー。
今日の宿は「匠の宿 千家-SENYA-」さん。なんでも、職員寮を宿に改装し、
2年ほど前にオープンしたばっかりなんだとか。
チェックインをしようとカウンターへ向かった所、ご主人から「自転車?」と
聞かれたのでそうですと答えた所、なんと部屋に自転車を入れさせていただける
ことに。嬉しい…嬉しい…!
ちなみに数日前にも自転車乗りの人が泊まりに来たんだとか。
その時は100万超えのマシンだったとのこと。すげぇ。
宿についたら早速大浴場。温泉ではないですが、やっぱり広い浴槽は気持ちが良い。
今回はそれほど日に焼けなかったのでお湯も痛くないです( ◠‿◠ )
じっくり風呂に入ったあとは洗濯機と乾燥機を借りて服を洗い、
その間に夕食を食べに散歩。夕食は「和風レストランまるまつ」で
牛タン定食900円。無料のスープもごっくごく。
帰りに翌日の朝食を買って宿に帰還。翌日の準備をして就寝。
明日は新潟に向けて160km西進。風向きは若干の追い風気味。
今日よりは楽かな(寝)。
Part2へ続く。