年度末を抜けたので秘境駅へ行ってきた話
繁忙期の年度末を越え、仕事も落ち着きつつある今日この頃。
ゴールデンウィークにも入り、ようやく一息つくことができました。
気がつけばすっかり新緑の季節。
連休を利用し、実家のある静岡へ行ってきました。
あっ、今回は(も)自転車ネタではないです。
時は4/29(日)。
今回の目的は、大井川鉄道でSLに乗り、秘境駅の「奥大井湖上駅」へ行くこと。
要はまったり鉄道旅です。
道中、クーラーがガンガンにきいていて腹をやられましたが、
新金谷駅までは、この緑の車両「電車21000系」に乗ります。
スタート地点からすでにレトロな雰囲気を醸し出しています。
1駅移動し、新金谷駅へ到着。ここからSLに乗ります。
乗車予定の時刻までは30分以上余裕を持たせていたため、のんびり撮影タイム。
今回乗ったのは「C10形8号機」。
昭和5年製で、大井川鉄道のSLの中ではもっとも古い車両です。
黒く重厚な車体に吹き出す蒸気の音。そして座席から身体に伝わる振動。
たまりませんね。男の子ってのは、鉄と動力と車輪に弱い生き物なんです。
新金谷駅を出発し、大井川鉄道終点の千頭駅までは、大井川沿いを走りつつ
森と茶畑の間を抜けていきます。車内では、素晴らしいハーモニカの演奏を
してくれる年季の入った車掌さんや、おもちゃの実演販売で子どもの購買欲を煽る
おばちゃん、車掌の防止とSLの型番プレートで記念撮影してくれるお姉さんが
おり、景色以外にもおもしろ要素が満載。
(公式HPを見たら、SLおじさん・SLおばさんと名がついてるようです。)
千頭駅までの1時間半、SLを堪能したあとは、南アルプスアプトラインへ
乗り換えます。が、やっぱりダイヤには余裕があるのでお弁当タイム。
でっかい稲荷を頬張ります。もちろん川根茶も一緒です。
ついでにさっきまで乗ってきたSLも1枚。
時間が来たのでアプトラインへ乗り換えます。
この赤い車両で切り立った崖沿いや急斜面を進みます。
アプトラインという名にもあるように、急斜面を進む際は「アプト式列車」と
連結しパワーアップします。日本でも唯一だそうです。
アプトラインに揺られること約1時間。
今回の目的地の「奥大井湖上駅」に到着です。
駅から橋を渡り、15分ほど歩くと、駅を見渡せる遊歩道に行くことができます。
急な階段とちょっとした未舗装路を歩くと、駅を一望できる遊歩道に
たどり着きます。なんという秘境感。山も湖面も緑の中に一本の赤い橋。
山奥はいいぞ…!ちなみにこの橋はレインボーブリッジというらしいです。
東京にあるアレよりも3年前に完成しているらしいです。
レ、レインボー・・・。
アプトラインは本数がかなり少なく、上りの列車が来るまで2時間近くあります。
せっかくなので、1本前の駅まで歩いて戻ってみました。
自転車乗りなら嬉々として登るレベルの登坂。
別角度からの湖上駅。
中央に見える建物はログハウスなコテージですが、遠目に見ると
お社にも見えます。
茶畑。新茶おいしいです。
奥大井湖上駅の1つ前、ひらんだ駅に来ました。なんにもねぇ、こっちも秘境だ。
ひらんだ駅で10分ほど待つと、ちょうどよく上りの便が来ました。
時刻も15時半すぎ。ここいらで帰路につきます。
ついウトウトしてしまい、気がついたら千頭駅まであと3駅くらい。
だいぶ日もくれてきてました。
千頭駅からは16000系に乗って帰ります。
最終便も近く、座席もすべて埋まってしまってました。
新金谷駅まで戻り、ロッカーに預けていたお土産を回収。
JR金谷駅までは1kmほどなので徒歩で向かいます。
途中、川にたくさんの鯉のぼりが。これがノスタルジックというやつか。
今回の秘境駅を訪ねる旅行はこれでおしまい。
自然とレトロを満喫できる大井川鉄道・アプトライン、
たまには鉄道旅もいいんじゃない?
おわり。