2017年が終わりそうだったので実家まで大体自走した話 Part2

寒い。

 

 八王子を舐めていた。

 

 

朝5:30起床。友人宅。

暖房を入れているにも関わらず恐ろしいほど寒い。外よりはまぁマシのレベル。

毎日こんな環境下で寝ているのか…。

 

友人に一晩泊めてもらったお礼と寒いと文句を言いつつ八王子を出発。

 

6:30のJR横浜線に乗り、町田を経由しつつ小田原に向かいます。

さすがに年末の早朝ということもあり、電車はかなりガラガラ。

ちらほら乗っている乗客は有明遠征勢でしょうか。

 

途中ウトウトしつつ、8:30頃に小田原に到着。

海沿いなだけあり、非常に暖かいです。

小田原駅北口で自転車を組み立て、9:00頃出発。

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小田原城を眺めつつ国道1号に合流します。

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本格的な登坂が始まる前に、ローソン小田原風祭店で朝食。

自分が大学院修了時に後輩と箱根に来たときも、このローソンで補給した

記憶があります。懐かしい。

ぼんやり風景を眺めながらおにぎりを頬張っていると、季節の風物詩が

目に止まりました。

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箱根駅伝。ここ数年は青山学院が圧倒的な強さを見せていますね。

自転車で登るもなかなかつらいのに、走って登るのはもっと辛いことでしょう。

 

こんなのも見つけました。

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車止めの上にスズメの像が。

箱根は美術館がたくさんありますからね。道のちょっとしたところも

あーちすてぃっく。

 

 

 

さて、おにぎりチャージも終わったことですし、本格的に箱根攻略を始めます。

まずは箱根湯本駅を通過。

三枚橋を渡れば箱根旧道へ、渡らずに箱根湯本駅方向へ進めば箱根駅伝

コースです。箱根旧道は大学時代にクロスバイクで上りましたっけ。

背中のバックパックにノートパソコンを入れて…。

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箱根湯本の駅前を抜け、旭橋を越え、函嶺洞門を越えてから本番スタート。

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大学時代はまだ函嶺洞門を走ることができました。

今は老朽化のためバリケードが貼られており、新しく迂回路ができています。

その関係で、これまでの箱根駅伝の記録も参考記録扱いとなりましたね。

たとえ通れなくても、歴史ある建造物として、箱根超えの玄関口として、

これからも残ってほしいものです。

 

 

函嶺洞門を通過し、温泉街の風景が見えると、いよいよ傾斜がきつくなってきます。

平均7%、ところどころで10%超えといったところでしょうか。

今回はクロモリフレームに荷物を詰め込んでいるため、傾斜の表示以上に

辛く感じます。特にバックローダー(サドルバッグ)がついているため、

普段より荷重が後ろに掛かります。ダンシングするときも、普段より前に

重心を持ってくる必要があります。

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箱根の温泉宿といったらユネッサン。大学4年のときの卒業旅行もここでした。

最近発売された漫画、MFゴーストにも描かれていましたね。

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ユネッサンを超えれば、国道1号最高地点まで2/3といったところ。

淡々と登坂をこなしていきます。

ちなみに今回のギア構成も52-36Tの11-28T。この組み合わせも悪くないです。

もっとツーリング向けにするなら、50-34Tの12-25Tがいい感じかもしれません。

個人的には、フロント50-36Tを試してみたいです。

 

そんなことを考えているうちに国道1号最高地点に到着。

「最高地点」って響き、良いです。

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ここからは芦ノ湖までダウンヒル

登坂でかいた汗が一気に冷やされます。ウィンドブレーカーを着ていても寒い!

震えながら芦ノ湖へ到着!

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とってもいい天気で芦ノ湖の眺めを堪能したいところですが、

ここは標高700m以上の山あい。ガーミンの気温も5℃。風がすごく冷たい!

夏のいきものである自分にとっては冬眠間近の気温です。

時刻もちょうどお昼時なので、箱根に来たら大抵いつも寄る「ついき」さんへ。

暖かい親子丼とお茶を注文し、登坂で使ったエネルギーを補給します。

青のりがかかっているのが特徴的ですね。

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親子丼でお腹を膨らませたら、ここからは静岡へダウンヒル…ではありません。

せっかくなので大観山へ登ってみることにしました。

が、乗り始めて何か違和感が。

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ランボー怒りのパンク修理。

ひっさしぶりにパンクしました。観光客がたくさん通る傍らで

パンク修理…。妙に恥ずかしい。

チューブを引っこ抜き、タイヤに異物が挟まっていないか確認し、

スペアチューブをねじ込みます。

携帯ポンプでシコシコと空気を入れ復旧完了。

 

ちなみに携帯ポンプはGIYOのGP-85を使っています。

先端を引っ張ると延長チューブが伸びるため、バルブを傷つけること無く

空気を入れることができます。

見た目もシンプルでクロモリフレームにもぴったりです。

ノアRSにも似合うかな?

GIYO(ジーヨ) アルミミニポンプ GP-85

GIYO(ジーヨ) アルミミニポンプ GP-85

 

 

さて、パンク修理も終わったことですし、大観山展望台を目指して

さらに山を登ります。大観山までの道は椿ラインという名前がついており、

湯河原までつながっている峠道となっています。

他の自転車乗りのブログを読んでいると、むしろ湯河原方面から

登る人のほうが多そうですね。

芦ノ湖から大観山までの傾斜は5~7%程度で、これまで登ってきた

国道1号よりは楽な印象です。

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エボⅩとすれ違うの図。

ちなみにエボは4がいちばん好きです。

 

箱根新道とターンパイクとの合流地点に気をつけながら登っていくと、

視界がひらけて芦ノ湖の奥にそびえる富士山が見えてきます。でかい。

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そんなわけで大観山スカイラウンジに到着。おっ、ハチロクがいます。

頭文字Dが好きな人は、Fifth Stageで見覚えがあると思います。

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さてさて、お待ちかねの撮影スポットへ。

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これですよこれ。

青空、湖、富士山。とても清々しい景色です。雪化粧がまたいいですね。

寒い思いをしながら登ってきた甲斐があるというものです。

頂上の景色はヒルクライムの醍醐味の一つですね。傾斜がキツければ

キツイほど、この達成感もひとしおというものです。

 

しばらく富士山を眺めたあとは、箱根ダウンヒルの開始です。

っと、ここでアクションカムのバッテリーをすべて使い切ってしまいました。

ここからは一眼レフの写真のみとなります。

 

まずは来た道を戻り、芦ノ湖の湖畔まで。

ちょうど椿ラインを下り終えた真正面に、箱根駅伝往路のゴールがあります。

記念に1枚パシャリ。今年は東洋大学が1番に飛び込んできましたね。

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 さて、寄り道も済んだのでいよいよ静岡へ下ります。

が、いきなり下りが始まるのではなく、ここから2kmほど120m登ることになります。

湖と富士山を眺めながら最後の登坂を終えたら、15kmの長距離ダウンヒル

開始です。静岡側へのダウンヒルはタイトコーナーも殆どないため、

よほどブレーキングをミスらなければ比較的安全に下ることができます。

案外傾斜はあるため、路肩の砂利や落下物に気をつけましょう。

 

時速50kmでダウンヒルを終え、三島市を抜けて沼津市に入ったあとは

ひたすら海沿いの道を進みます。県道380号の田子の浦沿いです。

この道はド平坦もいいところ、ペッタンまな板道路です。

交通量の少なさ、路肩の広さから、国道1号を走るより安全に進むことができます。

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途中のセブンイレブン富士市中柏原で糖分を補給していると、

自分の隣に真っ赤なロードバイクが。ダウンチューブにはRALEIGHの文字。

つい「カールトンの何ですか?」と声をかけてしまいました。

「カールトンFですよ~」と答えてくれたお兄さんは、静岡市から

走ってきたとのこと。ちょっと談笑しつつ、記念に撮らせて頂きました。

ありがとうございます!

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糖分補給を終え、ラレーのお兄さんと別れたあとは富士市に突入。

工場地帯を抜け、富士川を渡ります。

富士市は製紙業が有名で、このあたりも製紙工場が多かったりします。

(人によってはにおいが気になるかも?)

ちなみに工場地帯は比較的道がよく整備されて要ることが多く、車幅も広いため、

積極的に利用できればかなり有用だと思います。

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工場地帯を抜け、国道1号へ再度合流し、富士川を渡ります。

ここ、最高の撮影スポットです。

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多分15~20分位は写真を撮っていたでしょうか。

日が沈むときまでずっとカメラを構えていました。

お陰でだいぶ暗くなっていました。でも、いい夕焼けを見ることができました。

 

ここからは真っ暗な国道1号をひたすら西に進みます。

といっても、残りは約30km程度。気楽に行きましょう。

ちなみに国道1号の車道は自転車通行禁止です。が、国道1号に沿って

側道、迂回路があるので問題はありません。

(詳しいルートを聞きたいとかでしたら、Twitterとかで気楽に聞いてくだせぇ。)

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由比に着く頃には完全に真っ暗。

由比の町は江戸時代の宿場町ということもあり、今もその文化を活かした

町並みをしています。だいぶ真っ暗ですがこの写真の橋もそうです。

木造のレトロだけどモダンな雰囲気をしています。

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由比から先が自転車でのちょっとした難所です。Google Mapでみてもわかりづらい。

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①の箇所はこんな感じになっています。(明度全開)

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左に行ってしまうと、自転車通行不可の国道1号に合流してしまいます。

標識も出ていますので、落ち着いて右側方面へ進みましょう。

 

そうすると、地図中の②の箇所が見えてきます。

写真だとこんな感じです。

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この歩道橋を渡り、国道1号沿いの歩道を走るしかありません。

ちゃんと自転車通行可なので大丈夫です。が、とても30km/h台で

走れるような歩道ではありません。徐行徐行。

途中、舗装がなくなり砂利道を越えなければならないところがあります。

目印としては、急に歩道が途切れ、海の方へ下り始めたら注意です。

砂利が深いので、ロードバイクのタイヤだとかなりコントロールを持って行かれます。

 

ちなみにこの歩道橋を使わずに抜ける方法もあり、

・超頑張って薩埵峠を越える(お手軽カペルミュール。傾斜20%。)

・まるでRPGの時限トラップみたいな倉沢踏切を越える

の2パターンとなっています。どっちもやってられません。

倉沢踏切については、Togetterにもまとめられています。

togetter.com

 

 

この歩道も、2kmも走れば再び広い側道に出ることができます。

あとは駿河健康ランドの脇を抜け、国道1号静清バイパスではない方)を

走っていけば問題ありません。

 

そして、ようやく今回の旅の終着点、JR清水駅に到着。1年ぶりの帰省です。

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バッテリーの残りが2%という超絶ギリギリなゴールでした。

 

完走した感想ですが、全行程9時間、走行時間7時間。やっぱ箱根越えはキツイ!

でも脚は攣らなかったし、尻も痛くない。パナモリすごいのでは。

あと静岡はやっぱり気温が高く、夜になってやっと5℃です。

日が出ているうちは10℃を超えていました。

それでも特段、防寒装備の選択には困らなかったです。

ニーキュッパのふつーのウィンドブレーカーに、パールイズミの薄手の

ウィンドブレーカーを重ね着でほぼ事足りました。

(日立出発時と芦ノ湖がめちゃくちゃ寒かった…。)

 

実家についたあとは久々の親と夕食を食べ、風呂に入って即就寝。

翌日は雨だし、2017年も最後の日。

 

家でゆっくり…。