福島の坂を攻める~磐梯吾妻スカイライン編~
10月下旬といえば紅葉真っ只中。こんな時期に自転車に乗らないのはもったいない。
ということで、休日出勤の振替を10/21(金)にあて、1泊2日の
”紅葉満喫ヒルクライム”やってきました。
場所は福島市の「磐梯吾妻スカイライン」。
Bicycle Journalにも掲載されたことがある、おすすめスポットなんだとか。
なんだなんだ、福島なら近所じゃないか。しかも温泉もある。
この夏行きたい自転車天国 Best10 part.4 | THE BIKE JOURNAL
今回のコースはこんな感じ。
出発は10/21(金)の朝4:30。
車でおおよそ2時間半、福島西ICを降り高湯温泉方面へ。
国道115号→県道5号→県道70号と進み、駐車場を探す。
行ってみた感じ、「吾妻の駅ここら」や下ノ堂にあるチェーン着脱所兼
駐車場が良さそう。
今回は後者の駐車場を使わせていただきました。
↑赤丸がチェーン着脱兼駐車場。写真向かって左上が磐梯吾妻スカイラインの登り口。
トイレに行ったりマシンを組み立てたり防寒着を用意したりで、
なんだかんだ出発は7:30に。バックパックに防寒着と一眼レフを入れてスタート。
↑ホイールは写真映えするFFWD F4Rで。
登り始めて3kmほどのところに、第1難関の無散水消雪ゾーンに突入。
この近辺は傾斜が11%となっており、一気に脚が削られます。
↑まだエンジンかかってないのに11%はキツイ…。
また一部は道路工事のため路面状況が悪く、アスファルトを削ってあったり
砂を撒いてある箇所がありました。
↑砂がある所はダンシングすると後輪がズルっと滑ります。
そしてこの無散水消雪ゾーン、1kmほど続きます。
傾斜がゆるくなっても8%付近なため、序盤からかなり心拍が上がります。
無散水消雪ゾーンを抜けて一息。短い距離でも結構登ります。
天気は抜群に良いのが救いでした。
呼吸を整えてまた登り始めると、すぐさま第2難関の無散水消雪ゾーン2つ目へ。
「またか~」と思いつつ、ギアをガッツリ落として登ります。
↑相変わらず傾斜は10%を超えている…。
2つ目の難関を超えると、傾斜が和らぎ温泉宿が立ち並ぶようになります。
ここに来ると、目的地の吾妻小富士が見えてきます。
↑ちなみに写真を取り終え漕ぎ出したときに右足ふくらはぎがつる。
途中「足湯があるじゃん!」と思って立ち寄ってみたが…。
あっ…ちがうのか…。
入れないものは仕方ないので、また登り始めます。
(ちなみにここで写真を撮ったら左足ふくらはぎがつった…。)
さて、このあたりに来ると段々道路が色づき始めます。
標高1000m地点を超えると、周りはすっかり紅と黄色に染まっていました。
↑「こいついつも立ち止まってるな。」とは言ってはいけない。
標高1000m地点を超えてしばらくすると、磐梯吾妻スカイラインの
見どころの一つ、「つばくろ谷」が現れます。登り始めておよそ14km地点。
たくさんのカメラマンが絶景をカメラに収めていました。
↑この辺りで通りすがりのおじさんとしばし自転車話。高湯側からの上りのキツさを共感し合う。
ついでに自分の写真もとってもらいました。
そういえば、流石に平日なせいか他の自転車乗りの遭遇していない。
ちょっとさみしい。
写真を取りながらゆっくりと脚を休め、水分をしっかり撮ったら再出発。
残り約5kmを攻略しにかかります。
ここからは前半のような急坂区間はありませんが、コーナーのイン側が
瞬間的に10%を超えたりしてジワジワと脚を削っていきます。
↑写真で見ると大したことはなさそうだけど、披露した脚には結構来る傾斜。
それでもゴールの吾妻小富士がだいぶ大きくなって来ており、着実に終わりが
見えてきています。
↑標高1200m~1300m付近がちょうど紅葉のピークな感じ
ローギアで何度もヘアピンをクリアしていくと、ふいに紅葉が途切れ一気に
荒野が姿を表します。
↑これが…
↑こうじゃ
この急激な景色のギャップに、脚を止めずに入られませんでした。
(何度も脚は付いています…。)
iPhoneでパシャパシャ、一眼レフでパシャパシャ。
ひたすら写真を取り続けました。
すると、またもや通りすがりのおじさんに声をかけられました。
このカーブの景色の素晴らしさ、この日の気候のタイミングの良さを
教えてもらい、とてもラッキーなときに登ってきたのだと。
ホント、走ってきた甲斐がありました。
↑吾妻小富士もすぐそこ
このあたりは傾斜が緩やかで、紅葉とはまた違った絶景をじっくり楽しみながら
走れました。ひたすら白い崖沿いを走っていきます。
すると。
あっ。これあかんやつや。
でも引き返す訳にはいきません。突破だ突破。
あ゛ーーー火山ガスが美味い゛ぃ゛ーーー。(景色すごい。)
これは色んな意味で浄土へいってしまいそうです。
でもあと少しでゴールなので死んでる場合ではありません。
最後のつづら折り区間を気合で登りきるとそこは。
ついにやり遂げました。ゴールの浄土平です。
走行時間約2時間、撮影などの休憩時間込みで4時間の道のりでした。
↑浄土平とはよく言ったものです。下界からは想像できない景色でした。
ここまで来たらやることは1つ。
登山開始です。SPDシューズで。
一応クリートカバーはしていますが、なんという歩きにくさ。
ちょっと後悔しながら歩いてました。
それでもこんな写真が撮れたので大満足です。
↑パノラマ撮影を90度ひっくり返して撮りました。
せっかく登ってきたので、最高地点まで行ったあとはレストハウスで補給。
1日20食限定の会津地鶏ソースカツ丼を注文しました。結構空腹でしたので
実に美味しかったです。
食事を取って外に出てみると、かなり気温が下がっていました。
まだ14:00くらいでしたが、日も傾き始めて夕暮れが近づいていました。
帰りは快適なダウンヒル…とはいきませんでしたが、ものの30分程度で麓まで
帰ってきました。
このあとは自転車をバラして車に積み、今回の宿の飯坂温泉へ。
チェックイン後は激熱の温泉に浸かり、夕食を食べて即寝でした。
2日目に続く。