夏の磐梯吾妻スカイラインもなかなか良かったという話
6/2(土)。仙台・山形ライドから1週間。
梅雨が近づきつつもまだまだ天気がいい日も続き、この日も嬉しい晴れ予報。
この予報ならどこへ行っても気持ちいいんだろうな~なんて思いつつ
地図を眺めたりTwitterを覗いたりしていると、浄土平を登った人のツイートが。
そういえば、最後に行ったのは一昨年の10月。紅葉を見に高湯側から登り、
両脚が攣りつつも登りきり、最後の5kmがすごくきれいだったな~という記憶が。
その時の記事はこちらから。
決まりです。
この週末は夏の磐梯吾妻、あの荒野をもう一度見に行くことにしました。
途中、安達太良SAでひと休憩。ややガスった先に安達太良山が見えます。
福島西ICを降り、一昨年も起点にしたチェーン着脱所に到着。
以前と同じ場所に駐車し、自転車を組み立てます。
今回はNOAH RSにレーゼロカーボンという組み合わせ。
ちゃちゃっと組み上げ走り出そうとしますが、なんか様子が変…。後輪が回らない…。
なぜかと思い原因を探っていると、どうやらタイヤがシートチューブに触れている模様。
レーゼロカーボンはコンチネンタルGrandPrix 4000 SIIの25cをつけていますが、
どうやら7.5気圧以上ではNOAH RSのフレームと干渉してしまうようでした。
横ではなく縦方向への干渉です。
空気圧を落としてクリアランスを確保し、ホイールが回ることを確かめて出発。
後日、「25c フレーム 干渉」でぐぐってみると、GrandPrix 4000 SIIは
実測値で他の25cタイヤよりも太く・高くなるようでした。パナモリならば干渉は
なかったため、NOAH RSにレーゼロカーボンを履かせるときは別の25cタイヤを
使う必要がありそうです。(おすすめあったら教えてください。)
出発は「吾妻の駅 ここら」から。点々と雪が残る山肌が見えています。
23kmのヒルクライムの始まりです。
磐梯吾妻スカイラインの特徴は、前半10kmがきつく、後半になるに従い
傾斜がゆるくなってきます。標高も急激に上がっていくため、思った以上に
酸素が薄く感じるかもしれません。(というか、普段海抜20mくらいのところに
住んでいるため、高地耐性がだいぶ落ちています…。)
特に厳しいのが、2箇所あるコンクリートむき出しの無散水消雪区間。
2回訪れる400mの14%区間をいかに耐えられるかが勝負です。
なお、それ以外の場所は8~10%ある模様。
それでも、コーナーごとに視界がひらけ青空が見えるとなんとなく
気分は楽になります。景色を楽しむくらいのペースで登るのが吉。
登り始めてから約7km、高湯温泉の宿が立ち並ぶ地点を超えれば
勾配は6~7%に落ち着きます。標高も1,000mくらいになってくると
少しずつ木々の様相も変わり、カエデやシラカバなどの山地帯の木々が
茂る風景となります。
15kmも登ればきつい区間はほぼ終わり。
休憩ポイントの不動沢橋に到着です。切り立った渓谷に掛かる大きな橋です。
高所恐怖症のひとは真下を見ると吸い込まれるかもしれませんね。
ここからはウィニングラン状態。残り5km、コーナーごとに現れる景色を
楽しんでいきましょう。
急激に広がるこの荒野の景色、たまんないですね。
月並みな感想ですが、日本じゃないみたいな風景です。
足を止めてのんびり景色を楽しみたいところです。
※きれいだけど火山ガス発生区間は気をつけましょう!!
ラストの涅槃坂もサラッとこなし、浄土平レストハウスに到着。
おっ、FENIX。
レストハウスに入りる前に吾妻小富士の石碑で記念撮影。
標高は1500mを越えていますが日差しが強いため思ったより暑いです。
というわけでアイスタイム。もも蜜ソフト。うまぁい。
まだお昼ご飯には時間があるので、近くの湿地帯やビジターセンターを
散歩することに。
増えてた。
前回来たときは10月だったということもあり植物はほとんど枯れてしまって
いましたが、6月のこの時期は緑豊かな湿地帯が見られます。
また、建物の軒下にはツバメが巣を作っており、子ツバメのために
親ツバメたちがしきりに飛び回っていました。かわいい。
トトロのお金入れ。浄土平ステッカーの代金はこちらへ(1枚買った)。
ぐるっと一周散歩をしたところでちょうどお昼時になったので食堂へ。
川俣シャモ親子丼を注文。タンパク質を補給だ。
ふわふわの卵に香ばしく焦げ目のついた鶏肉が食欲を掻き立てます。
一汗かいた後の飯はうまい!
親子丼でお腹を満たしたあとはもうくだるだけ…と思ったのですが、
そういえば磐梯吾妻スカイラインの最高地点まで行ったことがなかったので
帰りついでに少しだけ登ることに。
レストハウスから1kmほど土湯方面へすすむと、最高地点1,622mの目印があります。
さて、最高地点にも到達できたので、後は気をつけてダウンヒル。
ここでカーボンリムを焼くわけには行きません。ブレーキングは慎重に行きます。
といいつつも下りながらも写真撮影。
登りとは違った視点からこの浄土平が見えるので、つくづく良い峠だと思います。
30分ほどでダウンヒル終了。やはり無散水消雪地帯は車体も跳ねるし
斜度もきついしで一番気を使います。腕も脚も振動でしびれてしまいました。
このあとは10kmほど先にある飯坂温泉で汗を流しに行きます。
今回寄ったのは「花ももの湯」。飯坂温泉は基本激熱な温泉ですが、
ここは適温でとても入りやすい温泉でした。
近くには温泉利用者無料の立体駐車場があるのもGOOD。
ひとっ風呂浴びたあともまだまだ時間があったので、温泉街を散策。
ここは公衆浴場の鯖湖湯。飯坂温泉の中でも最も古い温泉とのこと。
そして激熱な温泉としても有名。
ついさっき温泉に入ったばかりですが、せっかくなのでこちらも入ってみることに。
結果は噂通りの激熱。肩まで浸かれたのは4~5回で、残りは下半身だけ
浸かったり桶で体にかけたり。地元の人はこの温度に慣れてるというんだから
すごすぎる…。
火照った体を冷ましながら散策を続行。
鯖湖湯のすぐよこには鯖湖神社があります。お参りお参り。
日本最初のラジウム発見の地。素直に「へぇ~」が出てしまった。トリビア。
一昨年宿泊した「花乃湯」さん。ここも激熱だった…。
摺上川からの温泉宿。
モノクロもこれはこれで。
飯坂温泉をぐるっと一周すると、時刻は17:00ちょっと過ぎ。
お腹も空いてきたので、ちょっと早めの夕食をとることに。
花ももの湯の近くにある保原屋食堂へ。昔ながらの落ち着く雰囲気。
古い食堂って妙に入りたくなります。
メニューを眺め、飯坂ラーメンとギョウザを注文。
パリッとした餃子の食感、ワンタン・揚げ玉という珍しい具が入った醤油ベースのラーメン。
これビールで一杯やりたいやつだ。
昭和な食堂でお腹を満たしたところで帰路につくことに。
秋とはまた違った様相の磐梯吾妻スカイライン。青々と茂る坂を登り、
火山ガス香る荒野を抜け、山を下ったら温泉でひとっ風呂。
車で2時間ちょいの小旅行にはもってこいのロケーションです。
今度は土湯側から登ってみようかなぁ。