台風から逃げ切れ ~ 茨城から新潟まで285km走ってきた話 Part3
朝8:00起床。
窓の外を見ると雨が降っていない。思いっきり想定外。
てっきり台風の影響で雨が降っているものかと…。
予定では最終日は輪行して帰るだけの予定でしたが、
せっかく雨が降っていないので新潟市内を走ることに。
Part1、Par2はこちらからどうぞ。
新潟市内を走ろう、と思ってもどこへ行くか全然決めてなかった…。
とりあえず海に行こう、という漠然としたイメージで出発。
信濃川沿いにサイクリングロードが通っているようなので行ってみます。
思ったより良い天気。
新潟まで来て何もせずに帰る、なんて勿体無い状況にならなくてよかったです。
が、風が強い。ものすごく強い。
台風の影響と、おそらく山から吹き下ろす風。
エアロフレームにディープリムのお陰で横風の影響をモロに受けています。
風力に合わせての体重移動がキモになってきます。
信濃川の河川敷はよく整備されており、非常に走りやすいです。
ランナーの人たちも多いため、追い抜きやすれ違いには十分注意が必要です。
10kmほど走ると、信濃川河口の水門に着きます。
いざ、1ヶ月ぶりの日本海。
おお、雲の向こうに佐渡ヶ島が薄っすらと見えます。
佐渡ヶ島1周レースなんてものもありますね。実に興味あります。
こうやって日本海を眺めていると、「あぁ、列島ぶった切って走ってきたんだなぁ」
って改めて思います。
時刻は10:00くらい。
出発前の下調べで、「新潟ふるさと村」なる道の駅があることを
確認していました。ちょっと早い昼飯を食べに、信濃川を北上します。
風向きは向かい風。
強烈な突風が自転車を押し戻します。ヒルクライムをやっているような
ギア選択と速度。下ハンを持って踏んでも20km/h前半しか出ません。
1日目の風速6.0m/sなんて比じゃありません。
つい橋の下で休んでしまいました。風でススキがすごい角度になびいています。
向かい風が辛いのって、「平坦なのに速度が出ない」、という
地形に対する認識のズレと焦りが原因だと思います。
ヒルクライムのときって、傾斜という辛い原因が目に見えているので、
「辛いのは仕方がない」と無意識に頭が解釈してくれている気がします。
一方風は、なびく草木や音などで感じることはできますが、
自信を押し返す原因を直接目にすることはできません。
地形ってかなり心理状況に影響するんだなぁ~っと思いました。
そんなこんなで、なんとか踏み切って道の駅「新潟ふるさと村」に到着。
施設的には新潟県の地域紹介ブースやお土産ブースとなっています。
中をぶらぶらしていると、タレカツ丼のお店を発見。
新潟のB級グルメ、タレカツ丼。なんで新潟でタレカツなんだろう?
カツ3枚でも全然重くないです。自転車乗りでもさっぱり食べれます。
ソースカツ丼だけど、中禅寺湖のトンカツ浅井にまた行きたくなってきた…。
食事を終えて外に出ると、雨粒がポツポツ来ていました。
そろそろ帰りどきか、と思い、新潟駅へ向かうことに。
道中は相変わらずの突風で、駅に近づくに連れてビル風の奇襲を
食らったりもしましたが、なんとか無事に到着。
駅前の広場で行われていたよさこいのイベントを横目に輪行準備をし、
新幹線のチケットを購入。
待ち時間に、新潟到着の実績を解除。
こういうキーホルダー、小さい頃は無闇やたらに買ったりしていたけど、
大人になって改めて集めるのもなかなかおもしろい。
自分はピンバッジやらキーホルダーやらをサドルバッグにつけてジャラジャラ
させてます。「どこどこ行ったんスよ」的な話のネタ作りで。
みんなもスタンプ押したりピンバッジ買ったり、アナログ情報残しましょうや。
さて、新幹線も来たので搭乗。指定席で真後ろを確保。
MAXとき320号に乗って上野まで。そこから常磐線で最寄りへ。
トンネルを抜け新潟から群馬へ入ると、雨が一気に強くなっていました。
能登半島行ったときも、帰りの新幹線で雨だったなぁ。あの時も台風が近かった。
なんだかんだ運がいいです。
285kmの茨城~新潟ライドを振り返ってみると、実に風に苦しめられた
3日間だったなぁと思います。1日目は登坂+向かい風。
2日目は無風だったけど、3日目は1日目を上回る突風。
「ノアだからパナモリより楽だろうな~」と思っていましたがとんでもない。
横風でむしろ辛かったです…。
パナモリはパナモリで、登坂で脚が削られるんだろうな~と思いますが。
あと、NOAH RS+F4Rはツーリングには固い!ケツが痛い!
レースではかなり気持ちよく走れるんですが、荷物あり、舗装が荒いところを走る、
という点で見るとF4Rのチョイスは若干失敗だったかもしれないです。
もしかしたら、空気圧を見直せば解決する話かもしれない。
次回は乗鞍に行った話でも。どうぞよろしく。