キリストの墓まで600km自走しようとしたけど失敗した話 Part.2
ちょっと時間が空いてしまいました。
茨城~青森600kmライドPart.2、実走編その1。
走った軌跡を紹介するだけなので、流し読みする感じでどうぞ。
Part.1はこちらから。
5/17(金)。
気合で仕事を定時で上がり帰宅。
食事と仮眠(結局寝れなかったが)の後、0:00に家を出発。
信号がなく最短距離で北上できるが、高速道路レベルの速度で
トラックや乗用車が通過していくルート。
ここを夜間に通過する場合は反射ベスト必須。
自分の存在を知らせないと、風圧で煽られて走馬灯が拝めます。
2:30。水戸市を通過。ここまでで約50km。
気温は約10℃を指しており、冷たい空気が体をぐんぐん冷やしていきます。
アームカバーとウィンドブレーカー代わりのバーサライトジャケットを
着ていても寒いです。
3:45。日立市に突入。だいたい70km地点。
平均勾配4%、距離約2kmの石名坂に入る手前です。
昨年の12月まで約4年間住んでいたところのごくごく近所。
まだ「懐かしい」とまでは行かないこの場所を坦々と登っていきます。
ちなみにこの石名坂、地図で見るとちょうど関東平野の終わりに当たります。
ここからはアップダウンの連続が始まります。
5:00。
夜明けの日立市役所前。
お腹が空いてきたので、4:30くらいに常陸多賀のすき家で補給。
と同時に、お腹が一杯になったと前日眠れなかったせいか、急激な睡魔が。
すみっこの席で食事していたので、こっそり5分ほどウトウト。
日も昇りきり、ようやく気温が上がってきました。
反射ベストとバーサライトジャケットを脱ぎ、サドルバッグのドローコードへ。
ここからはしばらく海を眺めながらのリフレッシュライド。
道幅も広くリラックスして走れます。
薄っすらと霧がかかる太平洋。
遠くに見えている高い建造物は火力発電所。
勿来~いわきの海岸線沿いは工場が立ち並ぶエリア。
霧の立ち込める海とメカメカしい建造物の組み合わせは早朝ライドの特権。
福島県に突入したあたりで睡魔がピークに到達。
流石にやばいと思い、途中のセブンイレブンで休憩。
10分~15分ほど仮眠をとったあとに、メガシャキとブラックガムを注入。
これまで何度も長距離ライドをしてきましたが、眠気で危険を感じたのは初めて。
そして右脚の付け根辺りに妙な違和感。なんとなく痛い気がする・・・。
相変わらず道幅が広くて、安心して走れます。
このあたりは登り基調なので、最小限の消耗で抑えるようインナーへ。
この先も続く国道6号の登坂を多少軽減することができます。
が、通勤時間帯の県道ということもあり道は混雑。ちょっとタイムロス。
5kmほど県道26号を走った後、再び国道6号へ合流。
前回の牛タンライドのときも撮ったアングル。ここ本当に好き。
まるで高速道路みたいだぁ・・・。
ここから久之浜町に入るまでは、下り&平坦基調なものの向かい風。
とくに、常磐バイパスの終了地点から道の駅よつくら港までの約6kmは爆風。
多分今回一番きつかった区間。
というわけで道の駅よつくら港でドリンク補給。
そしてなんだかんだ150km。
道の駅よつくら港から先は海岸線と内陸を行き来するアップダウン区間。
場所によってはひたすら海沿いの平坦を進むルートを取ることもできます。
のぼりを嫌って平坦を行くか、風の影響が少ないけど勾配のある内陸を行くか。
その日の風の強さや向き、ルートの全長、脚の残り具合で選択が変わってきます。
あ、あと写真を撮るかどうかですね!
10:20。170kmまで来ました。
楢葉町にあるサッカーのトレーニング施設、Jヴィレッジを通過。
Jヴィレッジは原発事故からずっと閉鎖されていましたが、昨年ようやく
使用できるようになりました。
さらに、今年の4月に「Jヴィレッジ駅」が開業。
平成最後にできた駅らしいです(Wiki調べ)。
ついでに「道の駅ならは」にも寄り道。
ここも今年の4月に営業が再開され、それまでは実に8年間休館状態でした。
ここには温泉施設もあり、夜9時まで入れるそうです。
もしかしたら、ロングライド中の休憩地点になりうるかもしれませんね。
道の駅ならはを出発し、ほどなくして富岡町へ。
ここまでくれば、今回の大きな区切りの一つ、富岡駅までもうすぐです。
盆地になっているところは霧が発生しており冷気が溜まっていました。
朝方経験した冷えを思い出すような寒さ。
ジャスト10:50。185km地点の富岡駅に到着。
切符を購入してバスを待ちます。
バス待ちの中、ふらりと現れたおじさんと世間話。
よくある「どっから来たの?」「自転車いくらくらいするの?」といったな感じ。
しばらく話をしていると、富岡駅~浪江駅用のレンタカー会社の方とのこと。
前回来たときは知らなかった・・・。
バスのダイヤが限られているので、到着タイミングによってはレンタカーで
帰宅困難区域を抜けるのもアリだと思います。
でも、今年度中には富岡駅~浪江駅の常磐線が復旧するとのことなので、
その時の電車のダイヤにもよって有用性が変わってきそうですね。
というわけで11:40。バス出発。
約30分のバス移動。ここで仮眠をとって体を休めます。
~( ˘ω˘ )30分後 ( ˘ω˘ )~
12:10。浪江駅へ到着。
輪行を解除していると、駅の目の前におしゃれなカフェが。
「かふぇ もんぺるん」と言うそうです。
時刻もちょうど昼飯時なので寄ってみます。
去年の11月にオープンしたカフェ。
日替わりランチが500円と格安で、ご飯ももりもり。
素朴で落ち着くお昼ご飯です。
バスの睡眠と昼食で体力はだいぶ回復。
この日の大休憩地点、相馬市の銭湯まであと40km。
国道6号を北上し続けます。
除染で積み上げた残土や草でしょうか。
昨年から引き続き黒いビニールが積まれています。
いわき~仙台の中間地点を通過。
走行開始から200kmを超えたあたりでした。
出発から14時間弱。
ようやく相馬市に突入。この日のゴールは目前。
本日の全行程240km、実走行距離220km。
そうま温泉天宝の湯に到着です。
ここで約5時間、温泉に入り、仮眠と食事をとって体を休めます。
今回はここまで。
次は相馬市から、2回目の夜ライドを。
つづく。