サイクルモードの時期が来たので400kmくらい自走してきた話 Part1
今年もやってきました。サイクルモード自転車遠征のお時間です。
もはやライフワークとかしているサイクルモード遠征ですが、
何年もやっているとだんだんルートが固定されてきてしまい
マンネリ化してきてしまいます。
去年はそれを払拭すべく、日立→銚子→印西の遠回り200kmルートを敢行。
今回は昨年よりも更にレベルアップした遠回りを決め込むことにしました。
それがこのルートです。
サイクルモード幕張遠征 HARD MODE。
茨城県日立から千葉県幕張まで、房総半島をぐるっと廻る400kmコース。
そんなわけで、2泊3日で房総半島沿岸をぐるっとなぞってきました。
時は11/9(金)。年休の申請に成功し、無事三連休を作ることに成功。
前日の19:00に仕事を上がり、仮眠をとったのち0:30に家を出発。
この日は生憎の雨予報。しかも風向きは始終向かい風とのこと。
そのため、サドルバッグのバンジーコートにはレインウェアを装着。
ちなみにこの日の雨雲予想。見事に今回の走行ルートにかぶっています。
本州北部に強烈な低気圧が降り、そのアオリを受けて雨雲が発生しました。
https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/wxchart/quickmonthly.html
低気圧がいる場合、基本的に風は気圧の中心に向かって反時計回りに吹きます。
今回のルートは房総半島を時計回りでまわるルート。
つまり、全部向かい風ってこった!
天気運に見放さた1日目は、日立市から銚子を経由しつつ房総半島南東の
御宿町まで行く200km。雨と向かい風を考慮し、所要時間は14~15時間と見積もり。
ブルベみたいな距離ですけど、ブルベじゃないのでマイペースでいきます。
スタートして30km。とりあえずの大洗通過。
右側に見えているのは、知っている人は知っている大洗のあのホテル。
この時点ではまだ雨は降っていません。
50kmほど走り、鉾田市を走行中に雨は本降りに。
無人精米所で雨宿りし、レインウェアを装備します。
レインウェアはワークマンの安物カッパ…。ちゃんとしたレインウェアが欲しいです。
80km地点。神栖市の工場地帯に突入です。
水たまりが深くなってきており、ハンドル操作がシビアになってきます。
昨年も神栖市の工場地帯を通りましたが、今回は夜間に通過。
偶然雨がやんだため、カメラを取り出して撮影。
雨のナイトライドでどんよりした気分が、工場夜景を見ることができて
よい気分転換になりました。
ちなみに今回のカメラは重量を考慮してFUJIFILMのX100S。
ナイトライドに持ち出したのは初めてでしたが、こんなに良い画が撮れるとは
6時になり、ようやく空が明るくなってきました。
空が明るくなるだけでだいぶ気が楽になります。
夜のライドはやっぱり精神を削ります。
6時半ともなれば視界は良好。ちょうど100km地点の銚子大橋まで来ました。
1日目のゴールまであと半分。残り距離が2桁になるとホッとします。
空には薄っすらと晴れ間が。このまま天気が回復してくれるとありがたいです…。
銚子大橋は好きなランドマークの一つです。
斜張橋の特徴である大きなタワー部をくぐるときはつい上を向いてしまいます。
橋から見える数々の漁船や港町の風景、そして河口から広がる太平洋。
列島の端っこにいるんだなぁ感がすごいです。
そういえば今回の装備です。
ロングライドなのでマシンはいつものパナモリ。
ホイールは向かい風を考慮してFFWD F4R。
タイヤはミシュランのPro4 Enduranceです。初めて購入。
フレームバッグはフェアウェザーで、サドルバッグはトピークのバックローダー。
今回の新装備はタイヤをミシュランのPro4 Enduranceにしたこと。
いままでで一番乗り心地が良いと感じたタイヤかもしれません。
コンチネンタルのGrand Prix 4000 S2よりも乗り心地は柔らかく、
それでいて嫌な抵抗感は全く感じません。
重量は240gと軽量タイヤとは行きませんが、重さによる不快感もなし。
雨天でもグリップを失って滑るようなこともなく無事走りきってます。
なかなかバランスの良いタイヤだと思います。
雨雲の晴れ間に浮かぶ灯台がなにやら壮大に見えます。
雨天のライドはマシンも痛むし走行に気を使うしで好きではありません。
でも、カメラを持ち出すと一転。濡れた路面を照らす光や、雲間から差し込む日光、
時々顔を出す青空など、実にバラエティに富んだ風景がそこにはあります。
なんとなく、雨なら雨なりの楽しみ方を見つけられた気がします。
銚子から御宿まではちょうど100km。
銚子のセブンイレブンで朝食を取り再出発。が、ここで今日一番の土砂降りに。
風も強く、流石に走り出すのをためらいました。
が、30分ほど待っても一向に止む気配がないため、諦めて出発。
体も冷えてしまいますし、多少なりとも走ってたほうがマシと判断。
地味にアップダウンが続きます。時折見える断崖絶壁は、晴れていたら
きれいなんだろうなぁ。
途中、看板にサイクリングロードの表記があったので道をそれてみることに。
なかなか整備されてていい感じです。ラッキー。
( ´◔ ‸◔`)・・・。
埋まっとるやないか…。
自転車を降りてシクロクロス状態です。SPDシューズで良かった。
なんとか砂地を抜けました。気を取り直してサイクリングロードを進みます。
(^p^)・・・。
ハァ・・・ハァ・・・。手こずらせやがって。
なんとか県道まで戻ってきました。
海沿いのサイクリングロードは砂で埋まっててダメみたいです。
MTBかシクロクロス、ビーチクルーザーなら楽しめそうですけどね。
県道30号に戻ってからはひたすら南下。九十九里ビーチライン。
地図上だと海に近そうなルートを選びましたが、普通の市街地が続きます。
途中、一宮町のファミリーマートで休憩。お昼近くなったのでまた補給です。
汗と雨でびっしょりだったので、お店に入るのをためらいずっとコンビニ飯です。
店先でおにぎりを食べていると、若いご夫婦に話しかけられました。
黄色いアークテリクスのアウターを着た旦那さんは自転車乗りだそうで、
これからサイクルモードへ行く途中だったとのこと。
「自分もサイクルモード行くんですよ~」などと話しつつ、日立から走ってきた
ことを伝えたら驚かれましたフヒヒ。こんな天気でも、会う時は会う自転車乗り。
なんか久々に『会話』ができたので、急に元気が出てきました。
いすみ市に入っても風景は変わらず市街地を走行。
銚子からの100kmはちょっと海沿い成分が少なかった…残念。
GARMIN読みでジャスト200kmというところで御宿町に到着。
時刻は14:30。全行程13時間57分。移動時間は8時間59分でした。
宿に入る前に自転車を拭きたかったため、ローソンでぞうきんを購入。
その後、再出発した際に右クリートに違和感。何度やってもクリートがはまらない。
宿まで1kmもなかったため、一旦走りきって足の裏を見てみると…。
ない!!!クリートのボルトがない!!!
こいつがどこかで落ちてしまったせいで、クリートがずれてビンディングに
うまくはまらなくなっていました。
正直絶望しました。残り200kmを右足のビンディングなしで走らなければ
ならないのか…。シマノの片面フラペビンディングであるA530なので、
走れないこともないですが、左右の足で違うペダリングをしなければならないのは
たいへんストレスになります。
正直諦めようかと思いましたが、せっかくここまで来たので悪あがき開始。
疲れた脳みそで現状を整理します。
まず外れているのは右足のクリート。
そして自分は①左足→②右足の順にクリートを外す。
右足を外すのは左足を地面についてから。
最後に右足を外したのはぞうきんを買ったとき。
ここから導き出される答えは…。
ネジはローソンに落ちている!!
たのむ・・・。たのむ・・・!
ァァァアアアアアアあああ!!あったぁぁぁ!!!
脳汁が・・・脳汁が溢れた・・・。よかった・・・。
無事ボルトを見つけたことで、どっと疲労が押し寄せてきました。
はやく風呂に入りたい・・・。横になりたい・・・。
急いで宿に戻り、自転車をふいて輪行袋にパッキングしチェックイン。
この日の宿は「御宿ビーチサイド」さん。
素泊まり1泊3,300円の超破格のお宿。すごく嬉しい。
他のお客さんはどうやらサーファーな模様。さすが房総半島。
お宿の方は必要以上の干渉もなく、とっても気楽に過ごせます。
部屋は六畳畳敷き。熱々のお風呂も用意してくれていました。
冷えてこわばった体を湯船でほぐしリフレッシュ。
風呂はいいねぇ。風呂は心を潤してくれる。リリンが生み出した文化の極みだよ。
ウェアを部屋で乾かしつつ、しばし昼寝。
気がつけば時刻は18:00。素泊まりのため、食事に繰り出します。
宿の近くにあった、居酒屋「葵」さんへ。
せっかくの房総半島なので、刺身定食を注文。
刺身最高。日本人でよかった。
この刺し身たちが明日を走るための血となり肉となる。
これで明日もがんばれそう。
ひとしきり刺し身を堪能したあとは、宿に戻って早めに就寝。
翌日は145kmの道のり。ゆっくり体を休めよう…。
(寝てて何度か蚊に起こされたけど)
つづく。
<今日のルート>